あけましておめでとうございます。

このエントリは、2016年最初の記事として、このような新年のあいさつからはじめようと思って、正月明けぐらいに記事のほぼ全文を用意してたんですが、先日突発的に「月の繭」に関する記事を書いてしまいました。

「MOON」から「月の繭」へ 菅野よう子から井荻麟へ <『∀ガンダム』が第1話から最終回までに獲得したもの>

これが書けたことは幸いでしたが、その代わり、順番が入れ違いになってしまいました。
一応、挨拶の機会もないですし、冒頭のあけおめ残しておいたけど、さすがにもう違和感がすごい。

さて、この記事は当ブログ1年間の記事を紹介する、毎年恒例のまとめ2015年版です。
これまで忙しい年末にがんばって公開していましたが、昨年2014年版はさぼって年明けに公開したところ、「アラ、いいですね」の波が何度も押し寄せて来てしまい、今年も年明けということになってしまいました。

2015年に書いた記事数は、11本。
久しぶりに二桁いった気がしますが、かといってセレクトするような数でもないので、全て紹介します。
記事数は少ないですが、熟練の職人が心を込めて、ひとつひとつ手作りしております。
柔らかな口当たりと、ほのかな甘味をお楽しみください。




2015年唯一の富野アニメ関連記事


当ブログは特に専門的なテーマのない雑多なブログですが、メインコンテンツは富野由悠季監督のアニメーション作品に関する記事になるでしょうか。
ところが振り返ってみたら、2015年は1つしか記事書いてない!

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ベルリの前に広がる日本海に『キングゲイナー2』を幻視する <グレートメカニックG「富野由悠季 G-レコを語る」1万字インタビューより>

『Gレコ』放送終了後の富野監督インタビューを元にした記事。
結構アクセスとブックマークを頂きましたが、私の記事が、というより、富野監督の発言に注目が集まった感じでしょうね。
ただ、私はこれを書きながら、いくつか宿題というか、課題のようなものに気づかされたように感じました。(まあ、それを素直に書くかどうかは別問題なんですけれど)

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『Gレコ』は、この後、総集編劇場版が進行中であると聞きます。
このインタビューで登場したポイントがどうなっているのか期待したいですね。

マンガ版『機動警察パトレイバー』を読みなおそう!


2015年は、マンガ版『機動警察パトレイバー』を15年ぶりぐらいに読み直し、そして記事を書き始めた年、ということになるでしょう。


もともとシリーズ記事どころか、ブログにするつもりすらなく、きっかけは『パトレイバー』についてのツイートでした。起点はこれ。


その後、psb1981( @takepon1979 )さんと長い雑談になり、色々と興味深いトピックが生まれてきたので、「アラ、いいですね」の波が何度も押し寄せてきて、これはブログにでもまとめないと、もったいないなという誘惑に負けてしまいました。

記事の一覧


第1回:1988年に生まれた、1998年の物語<シリーズ『機動警察パトレイバー』:時代背景>

第2回:コワモテの優しい巨人<シリーズ『機動警察パトレイバー』:山崎ひろみ>

第3回:MEGANE AND POLICE(メガネ&ポリス)<シリーズ『機動警察パトレイバー』:進士幹泰>

第4回:悪・即・弾 その男、凶暴につき<シリーズ『機動警察パトレイバー』:太田功>

第5回:第二小隊の学級委員は決して犯罪者に屈したりはしない!<シリーズ『機動警察パトレイバー』:熊耳 武緒>

以上の5記事を書きましたが、シリーズは終わっていませんので、2016年も引き続き『パトレイバー』記事は書きます。

順番的には、このあと「後藤喜一」について書かなくてはならないのですが、彼については優れた言説がネット上にすでに数多くあります。ですからその存在を踏まえた上で、少しひねった形で書く必要があるかな、と考えてはいます。

ただ、ツイートで全て吐き出した時点で、自分の中で一旦終わってるので、再度モチベーションを上げ直して、ひとつの記事にまとめる、というのはそれなりにしんどかったりします。

とはいえ、自分でも満足している熊耳さんの記事などは、改めて考え直すことで到達できたので、やっぱり必要な過程ではあるんですよね……。『パトレイバー』のことを考えるだけで、口座にお金が振り込まれる世界へ行きたい。そんなバビロンを目指すプロジェクトは2016年も続きます。ああ、約束の土地へ、どうぞ導いて。

『機動警察パトレイバー』記事が一覧できる目次ページも作りましたので、宜しければご覧ください。

【目次】『機動警察パトレイバー』記事インデックス

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細田守監督作品『バケモノの子』


映画『バケモノの子』は、2015年7月に公開された細田守監督の最新作。

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この作品についても全く記事を書く予定ではなかったのに、結果的に3本も書いてしまいました。
映画自体は、公開後まもなく劇場で見て、感想ツイートを少しして、psb1981( @takepon1979 )さんと色々雑談して、で終わるはずでした。

それから3ヶ月ほどのち、10月に入って坂井哲也(@sakaitetsu )さんが『バケモノの子』をご覧になって、あれこれとお話をしました。


こうしてTwitter上で面白い話が色々と集まってしまったため、「アラ、いいですね」の波がまた何度も押し寄せてきて、これはブログにまとめないともったいないな、の精神により、以下の3本の記事を書く結果を招いてしまいました。

子育て西遊記 in ケモ街diary <映画『バケモノの子』と中島敦『わが西遊記』>

これは作品のモチーフのひとつ、中島敦『わが西遊記』から見る、子育て西遊記としての『バケモノの子』のおはなし。
それは私が昔から見たかったものでした。

東京都渋谷区「刀乱舞る -とらぶる- ダークネス」事件<映画『バケモノの子』の「父子」と「普通」について>

こちらは、がっつり長文感想。でも映画のレビューじゃないですね。
細田映画の風物詩「モヤモヤ」を中心に、鑑賞後に物語について色々考えたことをメモしたもので、いわば思考のはらわたのようなものです。
作品についてのツッコミも色々しています。
特に大きいのは、記事タイトルにあるとおり、「父と子」の戦いと、「普通」ってなに?という2つでしょうか。

『バケモノの子』の不正な.zipを解凍して見えてくるもの <映画『バケモノの子』と子供の危機にいない父>

前記事とは全く逆に「親子げんかもせず、熊徹と九太が一体化する」という展開は、この映画にとって正しいものであった、というスタンスで、作品を考えていきます。
そこで注目されるのが、この作品に登場する、もうひとりの父親。

この3本目の記事は、個人的には、2015年に書いた中では熊耳さん記事と並んで、よく書けたかな、と自信を持っています。
時期ハズレなこともあって、全く注目されませんでしたけどね。
そもそも『バケモノの子』自体が、50憶以上のヒット作のわりには、これまでのような賛否両論の議論が起きていないというか、話題力があまり無いんですよね。荒れてないといいますか。
でも、モヤモヤ成分はこれまでと同じくらい含まれていると思うんですけどね。

細田映画は金曜ロードショーでリピートされるようになってからが本番ですので、そこに期待したいなあ。



『FURY(フューリー)』はいいぞ!


えーと、最後は劇場版『ガールズ&パンツァー』の記事ですね。



あ、失敬失敬。実写版『ブラピ&パンツァー』の方でした。
やけに、西住殿に『ファイトクラブ』感があるなあ、『セブン』デイズ・ウォーダディだなあ、と思ったら、ブラッド・ピッドでござった。

FURYYYYY!! おまえは今まで殺したドイツ人の数を覚えているのか <映画『フューリー』でのブラピ&パンツァー>

劇場版『ガルパン』のちょうど1年前ぐらいに見てる映画なんですね。
動くモノホンティーガーが見れる映画でしたが、戦車とか全然分からない私にはその価値は分かりませんでしたが、映画としてバケモノとして描かれていたことは分かりましたよ。

番外編:


西島秀俊さんのCMでおなじみ、インスタントラーメンの日清ラ王。

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この日清ラ王のCMについて、色々気になることをいじったりしながら、インスタントラーメンのCMにおける「誰がラーメン作るのか?」問題を考えていきます。

「まるで、生めん。」は誰がために <日清ラ王TVCMの“ラーメン誰がつくる”問題>

Wordpressで作ったサブブログの記事なので番外としました。
しかも、ブログ全体としてはまだ色々といじってる途中なので、不完全な状態なんですが、記事書いちゃったので。

サブブログは単に、サーバー借りて、Wordpress入れて、色々いじってみよう、という遊びをするためだけのものなので、器が目的で、内容とか一切考えてませんでした。

FC2ブログの方が、アニメなどの長文ネタで固まってきてるので、それ以外のことを書く場にすればいいかな、とは思ってるんですが。
で、Twitterでツイートした短いネタなんかを、リサイクルすればいいしと思って、ラーメンネタの記事を書いたんですが、結局、長文になりましたね。これはもう病気やね。

何とか短くてどうでもいいネタを書いていきたいと思いますので、サブブログも宜しくお願い致します。

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2015年の記事は以上です。
予定にまったく無かった記事を、多く書くことになってしまった1年だったな、という印象です。

Twitterでの話が面白くて「アラ、いいですね」の波が何度押し寄せても、私は絶対に屈したりはしない!

記事を書くことになっちゃったよ……。

といった即堕ち2コマの繰り返しというか。
ただでさえ記事を量産できないのに、自分で自分の首を締めたとしか言いようがありません。笑うがいい。このような痴態をさらした私の姿を。

Twitterは元々、アウトプットが苦手な自分のためのメモやブログの元ネタづくりとして始めたので、意図通りともいえるんですが、記事にするときにはゼロから書き直すので、手間はそう変わらないんですよね。

この記事を書いている今現在だと『ガールズ&パンツァー』のツイートが多いので、あれを仕立て直せば、何本か記事が出来ると思いますが、再構成の手間というか、それをする過程でもう一段面白くなる確信がないと、どうしても二の足を踏みますね。
そうじゃないと、ただの清書というか、繰り返しの作業のようになってしまいますから。

全ては言い訳……だがな少年。やらない言い訳ばかりを思いつく、それが大人というやつなんだよ。

そうは言いつつも新年ですから、ここは前向きに、2016年というか将来の目標的なことを書きましょう。
  • いつか『パトレイバー』シリーズ記事を何とか完結させたい。
  • いつか台湾に旅行にいきたい。(行った事ない)
  • いつか北海道に旅行にいきたい。(行った事ない)
  • いつか同人誌に参加したい。(作りたいではないのが最低なポイント)

こういうの書いたことがないのですけど、最近私の友人が「結婚したいな……」と周りに言ってたら結婚することになった、と報告してきたので、ははあこれやな。この欲望に対する正直さと率直さが、幸運を呼び込むんや。ドリームがカムしてトゥルーになるんや。決戦イズフライデーなんや。と、感じたので、珍しく書いてみました。

台湾と北海道は行った事ないので純粋に旅行として行きたいのと、この場所ならブログを通じてのお知り合いにお会いできそうなので。
北海道行った時は、ぜひ『波よ聞いてくれ』聖地巡礼ということで、スープカレー食べに行って「おい、ルーがしゃばしゃばじゃねえか。ルーがしゃばしゃばだから店長呼んで来い。いやだからルーがしゃばしゃばで」みたいな、今どきそれ言う?みたいな感じで、初めてスープカレー食べた昭和世代ごっこしたいと思います。(ちなみにスープカレー何度も食べたことあります)

同人誌は、ブログとは違う面白さがあると思うので1度くらい体験してみたいなと思うのですが、「行動なき意思団」と呼ばれるほどの持ち前の行動力のなさと、社交性の低さで、実現に至っていません。というか実現に至ろうと行動したことがないです。

なんていうか、すべて「いつか」という、具体性のない未来へ丸投げしてる感じが何ともいえないですね。

いつか、いつか、いつか。
かなえたいと。きっとかなえたいと……。

私も、ソーメンマンさんの息子が、眠るシューマイを見守るような優しい目で、この世のあらゆるものを見つめていきたいと思っております。今年もよろしく!(すがしい顔で)



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TOMINOSUKI / 富野愛好病のkaito2198さんが進めているビッグプロジェクト「井荻麟作詞論」
富野由悠季監督が「井荻麟」というペンネームで行ってきた作詞活動に関する記事を全109回で語る一大シリーズ連載です。

このたび第52回として、『∀ガンダム』の後期エンディング曲でもあり、最終話の挿入歌でもある「月の繭」の記事が公開されました。

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曲の詳細な解説は、kaito2198さんの記事をご覧頂きましょう。

井荻麟作詞論 第52回「月の繭」
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-1641.html

この記事に大いに刺激を受けましたので、私も、私なりに「月の繭」について語ってみたいと思いペンをとった次第です。



kaito2198さんみたいに歌詞を追いながら、曲の全体像を浮かび上がらせるような事は出来ないので最初からする気はありません。

私がするのは「月の繭」の個人的な解釈です(妄想も多分に含まれる)。
名曲はさまざまな解釈を許す懐の深さを持っていますので、それに甘えてみようかと思います。
ですから、これからの話はあくまでこの曲が持つ無数の可能性のひとつと思って下さい。

「月の繭」の「繭」とはなにか


「月の繭」という曲は、シンプルでありながら、奥の深い歌詞になっています。

まず特徴的なのは、歌いだしから始まる情景描写。

山の端 月は満ち
息づく あなたの森

夏草浴びて眠る
愛おしい 横顔

おぼろな この星
大地に 銀の涙


これについてはこれまで「井荻麟」の歌詞を追ってきたkaito2198さんも「月の繭」記事にて、こう書いておられます。

今までの記事で論じたとおり、井荻麟の作詞だいたい「意志表明」か「物語性」のどちらの特徴を持っている。しかし、この曲は「意思」「物語」など動的な要素をもっておらず、むしろ静的な情景の描写に徹している。


この静かな情景描写が続く歌詞は、井荻麟の作詞としては特徴的(珍しい)ようです。

そして、この後の歌詞。

繭(まゆ)たる蛹(さなぎ)たちは
七たび身をかえる

青にLaLaLu LaLaLu染まる 恋し繭玉(まゆだま)
揚羽(あげは)の蝶になる


ここで出てくる「繭(まゆ)」というワード。

そもそも曲名自体が「月の繭」なんですが、「繭」という言葉は、1番の歌詞に上記の2つが入っています。
2番の歌詞には含まれておらず、最後にもう一度サビの繰り返しとして「青にLaLaLu LaLaLu……」がリピートされます。
  • 静かな情景描写が続く、特徴的な歌詞
  • 曲名にも歌詞にも使われている「繭(まゆ)」という言葉

なぜ「月の繭」は、井荻麟の作詞としては珍しく静かな情景描写が続くのでしょうか?
そして、この曲における「繭」とは、いったいなんなのでしょうか?

「繭(まゆ)」という言葉の意味


まず辞書的な意味で「繭(まゆ)」とは何か、改めて確認してみましょう。

1.完全変態をする昆虫の幼虫が、中でさなぎとして休眠するため、口から糸状の粘質分泌物を出して作る覆い。砂粒・葉などを利用するものもある。

2.蚕が口から糸をはいて作る殻状の覆い。白や黄色で、中央のややくびれた楕円形をしている。生糸の原料。

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/209670/meaning/m0u/%E7%B9%AD/


御蚕さんの白い繭玉をイメージしますね。あの繭です。
イモムシのような幼虫が繭から出ると、完全HENTAIし、羽をもった成虫に生まれ変わっています。

ちなみに歌詞では「揚羽の蝶になる」とありますが、チョウはごく一部の例外をのぞいて繭を作りません。

『∀ガンダム』という作品の中ではどうでしょう。
主役ロボットである∀ガンダムは、「月光蝶システム」という武装を持っています。
まさしく揚羽蝶のような羽で飛び回り、ナノマシンを射出し、人工物を分解して砂状に変え、かつての地球文明の全てを埋葬した恐ろしい兵器です。

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物語の最後で、∀ガンダムはターンXと相討ちのような形となり、繭玉のようなものに包まれて眠りにつきました。
『∀ガンダム』において「繭」と「蝶」といえば、これを最初にイメージする方も多いでしょう。

では、これこそが「月の繭」の正体なのでしょうか?

ディアナは月の女神


本編に登場しているわけですから、それらがもちろん「蝶」と「繭」であることには間違いありません。

ただ、ここでは他の可能性も考えてみましょう。

そのヒント。歌詞の中の「あなたの森」について、kaito2198さんはこう書いていらっしゃいます。

「あなたの森」というのは、『∀ガンダム』のモチーフの一つでもあった「金枝篇」で取り上げられた「ディアナの森」のことだろう。神話においてディアナは月の女神である同時に森を司る女神でもある


ディアナは月の女神であり、月の象徴でもあります。

それでは月=ディアナとして、曲名の「月の繭」を「ディアナの繭」と読み替えてみてはどうでしょう。

後期エンディングのアニメーションでは、まさしくディアナ・ソレルが1匹の揚羽蝶へと変化していましたね。

ではその揚羽蝶を生んだ繭とはなんなのか。

私は「ディアナの繭」とは「地球」のことではないかと思います。

それはいずれ大地に眠るディアナ・ソレルを包んで、また次の命(蝶)を咲かすための繭玉です。

そして、もっとマクロに言えば、地球とは人類すべてにとっての繭玉ではないでしょうか。
大気という安全な繭に包まれた繭玉の中で、人類は生きている。

つまり「月の繭」とは、「地球」という言葉をひとつも使わずに「地球」そのものを表現した言葉

「月の繭」とは「地球」のことだったんだよ!

shockscience.gif

この「月の繭=地球」説は、歌詞妄想研究家highlandviewの説として、FC2ブログを通して、世の中に正式に発表するものです


……とまあ、そう考えてみてはどうかな。サイ九郎。

恋はスリル・ショック・サイエンス。

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どんどん増えるよ黒歴史


「月の繭」を地球そのものと考えると、この曲が美しい地球の情景描写から入るのも自然かつ必然に思えてきます。

繭玉が青に染まるのも、宇宙(月)から見た地球の姿をイメージすれば、海の青と雲の白で覆われたこの星は、宇宙に浮かぶ青き繭玉に見えるのかも知れません。

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この地球で、人類は何度も何度も失敗を犯してきました。
そのたびに∀ガンダムが月光蝶システムで文明を埋葬し、黒歴史をひとつ積み上げてきました。

どんな時でも、地球は人類の繭玉となって、次の蛹(さなぎ)を蝶にかえしてくれたことでしょう。
いつかは、もっと美しく、銀河まで羽ばたける揚羽の蝶になると信じて。

しかし、何度も何度も愚かなことを繰り返し、黒歴史を増やす人類。

歌詞でいえば「七たび身をかえる」に部分が相当します。

七生(しち‐しょう)
この世に七度生まれ変わること。永遠。しちせい。

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/97881/meaning/m0u/%E4%B8%83%E7%94%9F/


人類はそれぐらい愚か生き物なんですが、いつか、はるかかなた、もしかすると、より良い生き物になれるのかも知れない。

……本当に?

全てのガンダムのエンディング曲


卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。
我らが雛で、卵は世界だ。
世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。
世界の殻を破壊せよ。
世界を革命するために。


「卵」と「繭」は存在としては似ていますが、大きく違うのは、繭は幼虫が自分自身でつくるんですよね。

いわば「生まれ変わりたい」という本人の意思がないと繭というものは存在できないわけです。

この「七たび(永遠に)生まれ変わる宿命であろうとも、生まれ変わり続けたい」というところに、人類の意志、そして、わずかばかりの希望みたいなのを感じても面白いのかな、と思います。

さて「月の繭」2番の歌詞には「繭」というワードが含まれないことは先に紹介しましたが、ではどんな歌詞が展開されているのか。

あの月 あなたなら
哀しみを写さずに

世の揺らぎ見つめて
嘆かずに飛んでみる

風にLaLaLu LaLaLu唄え 翅(はね)に月うつし
揚羽(あげは)の蝶になる

揺らぐ夜に生まれ 銀河をわたる蝶よ
いのち輝かせよ


1番が地上の美しさと繭玉の歌だとすれば、2番は繭から出て、宇宙へはばたく蝶たちへ捧げる歌になっています。

特に「揺らぐ夜に生まれ~」の部分などは、ガンダムシリーズ全体を表現している歌詞といえるでしょう。

私たちは数多くの『ガンダム』という作品を通して何を見たのか。
まさしく、銀河を渡ろうとした幾多の蝶たちが、宇宙(そら)で輝かせた命を見てきたのではなかったか。
そこには、はかなく散った命も、愚かしい命も、あたたかな命も、たくさんの命があった。

kaito2198さんもこう書いていらっしゃいますが、私も同意見です。

「世の揺らぎ」「悲しみ」は長い歴史の暗部のことを示すように読み取れる。それが劇中の黒歴史ではあるし、今までガンダムシリーズで描いてたあらゆるもののことなのでしょう。


もうひとつ。

命の尊さ、それから時と生命が永遠に続くだろうというテーマは、2015年時点での最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』まで包括できるものなので、ガンダムシリーズにおいて究極なエンディングテーマである。


「MOON」と「月の繭」との関係


さて「月の繭」を地球に見立てた説をお送りしていますが、ここで少し視点を変えましょう。

「月の繭」という曲の成り立ちについて、kaito2198さんの記事から引用します。

特筆すべきなのは、この曲の旋律の大元となる「MOON」は音楽担当の菅野よう子氏が『∀』において一番最初に作った曲で、1話のラストシーンに使われていたものであるため、この歌詞は数々の井荻麟作詞のなかでも数少ない曲先の仕事となる。


「月の繭」のベースとなった曲「MOON」は、『∀ガンダム』第1話のラストで使われた印象的な曲です。

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Gabriela Robin名義の詞・歌が載っていますが、歌詞に特に意味はないようです。
作曲の菅野よう子さんはよくこの方法を使います。どこの言葉でもない鼻歌のようなものでしょうか。

この「MOON」のメロディーが先に存在し、それに井荻麟氏が詞をつける、というプロセスで「月の繭」という曲は完成しています。
この流れは重要な意味を持つので、覚えておいてください。

kaito2198さんによれば、この「曲先(曲が先行して存在する)」という方式は、井荻麟作詞では珍しいケースになるようです。

その上で私の(結果論的な)解釈を言えば、第1話ラストの「MOON」は月から降りてきたムーンレイスの少年ロラン・セアックの曲です。
地球人の私には何を歌っているのかもさっぱり分かりません。ムーンレイス視点の月世界の曲です。

しかし最終話ラストの「月の繭」はどうでしょう?
ここまで語ってきたとおり、地球視点の地球の言葉(日本語歌詞ですが)がついた、地球の曲になっていますよね。

すなわち。

キエル:「MOON」から「月の繭」へ

ディアナ:「菅野よう子」から「井荻麟」へ

キエル&ディアナ:「また、お会いいたしましょう」


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そして『∀ガンダム』は全50話1年をかけて、月の民の帰還と地球との融和を描き、菅野よう子の曲と井荻麟の詞が出会い、見事作品と同じく「月と地球が融合した曲」が生まれました。

『∀ガンダム』とは「MOON」が「月の繭」の歌詞を獲得するまでの物語といえるのかも知れません。

ですから私は「月の繭」出だしの情景描写パートで、もうすでに感動してしまいます。

山の端 月は満ち
息づく あなたの森

夏草浴びて眠る
愛おしい 横顔

おぼろな この星
大地に 銀の涙


なぜなら、第1話でロランが叫んでいた「地球ってとってもいいところ」を、この詞こそが表現してくれているから。

最終話に「MOON」は「月の繭」となり、美しい星とそこで生きていくすべての人々の歌となったのです。


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もちろん「MOON」と「月の繭」の成り立ちは意図的なものではなく、私による結果論的な後付けに過ぎません。

でも菅野よう子が月をイメージして作ったであろう曲に、富野由悠季(井荻麟)が地球の美しさを歌う詞をつける、というプロセスは、ロマンのある解釈をする余地を与えてくれていると思っています。



以上、妄想エンジン・フルスロットルでお送り致しました。

この記事で全体に渡って引用させて頂いたkaito2198さんには、記事はもとより、Twitterなどでも「月の繭」について楽しくお話をさせて頂きました。kaito2198さんがいなければ、ここまではっきり言語化することもなく、この記事を書くことも無かったと思います。本当に感謝しております。

井荻麟作詞論シリーズはまだまだ継続中ですので、他の曲の解説も含め、ぜひご覧ください。

井荻麟作詞論109回リスト(詳細版)
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-1214.html

「月の繭」はさまざまな解釈の余地をもった懐の深い名曲です。
もちろん先に述べたように、今回の私の解釈は、この曲がもつ多くの可能性のひとつに過ぎません。

「繭」とはいったい何なのか。
あなたは私の解釈に、コクーンとうなづいてもいいし、マユツバだといぶかしんでもいいのです。




関連記事


「月の繭」と言えば、後期エンディング曲として使われましたが、印象的なのは、やはりフルで使われた最終回ラストの奇蹟の6分間。

その中のさらにごく一部のことを書いた記事です。よろしければこちらもご覧ください。
ロランとソシエの雪の夜の別れのキスについて。

惑星の午後、僕らはキスをして、月は僕らを見なかった。<『∀ガンダム』最終話「黄金の秋」より>


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さる情報筋により、グレートメカニックG 2015SUMMERに「富野由悠季 G-レコを語る!」と題した、興味深いインタビューが掲載されたとの知らせを受け、我々取材班は急遽、南米アマゾンへと飛んだ。(Amazon.co.jpで購入した、の文学的表現)

インタビューの内容は確かに刺激的で面白いものでしたので、今回は『パトレイバー』シリーズ記事を1回お休みし、緊急特別企画「富野由悠季 1万字インタビュー紹介 そして『G-レコ』ラストの先に見た幻影」をお送り致します。

今回参照するテキストはこちら。
私は今までグレートなメカニックには縁が無かったので、初めて購入しました。

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何もない宇宙空間に、フィールド(舞台)をつくる


では早速インタビューを見ていきましょう。まずは『Gのレコンギスタ』の舞台づくりのお話から。

――さて、今回の『G・レコ』の世界は、キャピタル・タワー、トワサンガ、ビーナス・グロゥブなど、特に多様なフィールドでシーンを作られている印象があります。

富野 実際に画を作ってみると宇宙戦闘は見ているとわけがわからなくなるということは痛感するんです。そこに海が見えた瞬間、位置関係がすぐわかるじゃないですか。お話をつくるというのは、舞台がなければ作っちゃいけないということなんです。


お話は舞台がなければ、という発言は重要です。
『ガンダム』シリーズではよく宇宙が出てきますが、単に何もない宇宙空間というのはお話の舞台にはならない(なりづらい)ということですね。

宇宙は、作り手がちゃんと考えないと本当にただの広大な空間にしかなりません。
(さらに言えば、ちゃんと考えないと、ただの広大な空間にすらならないと思う)

特に宇宙空間の戦闘については、厳密にやると制作が大変な上に、監督が話すように位置関係など、わけがわからないものになるでしょう。
地上の場合、まず天と地があり、空と君との間には今日も冷たい雨が降る、すなわち自然物や人工物など多くの要素が絡むので、戦闘ステージのレベルデザインがしやすいんですけどね。

ただ、だからといって宇宙空間の戦闘がつまらないわけではありません。
むしろ何も無い宇宙だからこそ、物語に沿った舞台設計や演出などの重要性が高まって、色々と興味深いと思っています。

その中で富野監督はリアルな宇宙空間をデフォルメしてでも、視聴者にとって分かりやすい戦闘ステージを用意してくれるというのが私の印象です。

富野監督の映像づくりは左右の意識が強すぎる、とは言う方もおられますが、子供向けTVアニメシリーズで宇宙戦争をやるにあたり、ある程度、平面的な宇宙になるのは仕方がないかなとは思います。
限定された空間で戦争して、その中で立体的な戦闘するのが現実的な落としどころのような気がします。

『逆襲のシャア』などでも分かる通り、設定段階でのリアルな空間把握があった上で、映像に落とし込むにあたり、「分かりやすさ」「映像の働き」を優先しているのではないでしょうか。

宇宙戦闘ステージのつくり方


では具体的に宇宙空間に戦闘ステージをつくるにはどうすればよいのか?

まず宇宙空間を(あくまで映像的に)平面的な空間にしましょう。
さらに宇宙空間を絞るのがよいので、こちらに味方の母艦(味方ゴール)という宇宙の目印を置いて、あちらに敵の要塞や母艦(敵ゴール)という目印を置いて戦場を区切りましょう。
これで、宇宙空間にサッカーコートのような戦場が設定されます。
その上で、その戦場空間が、宇宙のどの位置(地球や太陽はどこか?位置関係は?)にあるのかも決めてしまいましょう。


サッカーコートがきっちり作られて、それに沿った適切な画面演出がされていれば、画面のどちらへ行けば、敵陣に進むことになり、どちらへ行けば後退することになるのか、今、どちらが優勢なのかということが自然と把握できるようになります。

これができるのは視聴者の脳内に、宇宙空間の戦場マップがクリアに浮かび上がっているからですね。

しかし、宇宙空間でのレベルデザインが巧みな富野監督でさえ、「宇宙戦闘は見ているとわけがわからなくなるということは痛感する」わけで、いかに分かりやすく、変化に富んだ舞台づくりが大切か、ということなのでしょう。

『Gのレコンギスタ』今後の展開


続いて、TVシリーズの放送は終了した『G・レコ』の今後について。

――これだけで終わらせては、もったいない気がしますね。

富野 ヒット作とはいえませんが、今の時代に作っておいてよかったと自画自賛しています。2回戦という機運は部分的にサンライズの中にもあって、もし実現できればもう少し広く見てもらえるように創りなおしたいと考えています。ただ、1つ大問題があって、今までのような総集編論はありえない。10年~15年前の総編集編映画が成立する時代でもありませんし、構造的にも不可能でしょう。映画での公開は理想ですが、配信論や分割上映ということも意識しています。


2回戦の機運が、サンライズの中で「部分的」という表現が気にならないでもないですが、監督御本人が言ってることですから、これは事実なのでしょう。
ただ状況はどうあれ、再編集版が実現するのであれば、こちらとしても望むところです。

単なる総集編映画みたいなものにはしないとのことですが、これに私が期待するのは河森正治的な大胆な翻案ではなく、1つの物語としてキャラクターの心の動きを中心に組み直されていればいいな、ということですね。(kaito2198さんが言うところの、「情」のつながりを大切にした形)

『G・レコ』よくわからない問題の原因について


監督ご自身は、手を入れるポイントについて、こう答えています。

――もしもう一度手をいれるとすれば、どのような要素がポイントになるでしょうか?

富野 特にアイーダとベルリの問題が大きく浮上してきます。

(中略)

富野 『G・レコ』全般でよくわからないっていうところを突き詰めていくと、結局はアイーダとベルリということなんです。


アイーダ&ベルリ問題!

これは視聴者としても、うなづけるところです。
特にアイーダ。ポンコツ姫として広く親しまれはしましたが、放送前に「女王誕生の物語」というキーワードからイメージしたものとは、かなり遠かったのも事実。

ではアイーダの何が悪かったのでしょうか?

もし彼がイケメンでなかったなら……


富野 『G・レコ』はバイプレイヤーがキャラクターとして粒立ちをしたのに、アイーダとベルリだけは沈んでいるんです。「なぜここまで……」と、自分の中でよくわからない部分があるのは半分は嘘で、半分は原因があります。それはアイーダのことが好きにならなかったからです(笑)。

――アイーダは監督がお好きなタイプのキャラクターに見えますが(笑)。

富野 最初はそうでした。ですが途中で「え……」と思えることがあって。それは決定的に相いれない部分で、アイーダが好きになるカーヒルという男のキャラクターシートが上がってきたとき、「イケメン!」と思ってしまったんです。その瞬間、「うわアイーダはこいつと寝たんだ……」と。この話はスタッフのみんなも同意していました。「きっといやらしいですよ、あのイケメン」って。そこで完全にブレーキがかかってしまった。この歳になっても、僕はそうなんだって気付かされました。絵空事の女に対しても、そう思った瞬間にスパッと嫌いになってしまう(笑)。

――このお話、書いてしまっても大丈夫ですか(笑)。

富野 いいですよ。でも劇を組むということは、そういうことです。体感まで持っていかないと成立しないんですよ。


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……監督の想定以上のイケメンに仕上げてしまった吉田健一さんが戦犯ということでよろしいか。

冗談はさておき、これは色々な意味で面白い話です。(実際、読んだとき爆笑してしまった)

アイーダがカーヒルとチョメチョメ(山城新伍的表現)してたの、そんなにショックだったんだなあ。
そう考えると、カーヒルのキャラクターの重みというのは、あくまで2話でベルリに殺されて、アイーダとの間に因縁を作るためという程度のもので、だからこそショックが大きかったのでは、という気がする。
親が娘を寝取られるみたいなものなんでしょうが……でもカーヒルがいやらしいというのは私もそんな感じする。

『G・レコ』の世界の生みの親は富野監督で、その世界で生きるアイーダもカーヒルも元々は監督がつくりだしたキャラクターです。

「アイーダが好きになる男」というカーヒルの設定も富野監督が与えたもの。
全ては、富野監督の脳内から生まれたものに過ぎません。

しかし、カーヒルのキャラクターシートを見た瞬間、監督は「うわアイーダはこいつと寝たんだ……」と感じて、それがアイーダというキャラクターへのブレーキになってしまう。

まだ作品が世に出ていないのですから、生みの親ならば設定を変えたり、デザインを変更するなど、やろうと思えばできるはずです。
でも、一度この世に生まれてしまったキャラクターについては、生みの親でもどうしようもできないところがあるのでしょう。
「アイーダとカーヒルが寝た」という強烈なイメージは恐らく何をしても消えない。
極端な話、原作者権限でカーヒルというキャラクターの存在を抹消しても消えない。

そして富野監督にこう思わせた、キャラクターデザイン吉田健一さんの画の力ですね。
監督は、アイーダが好きになれなくて体感をつかめなかったわけではない。完全にその逆。
アイーダとカーヒルのキャラシート1枚で、2人の肉体を感じ、そして情交をイメージした。
絵空事のキャラクターの体感をつかもうとする富野監督だからこそ起こった「事故」だし、吉田さんのデザインがそうさせたわけです。

このことで2クールあるTVシリーズの主人公のひとりに多大な影響が出たわけですから、「キャラクター」を生む、ということは本当に面白くもあり、難しくもあり、恐ろしくもあります。

そりゃあ北爪宏幸さんも、クェスのデザインのことで監督に責められるわ。
この北爪さんのエピソード、登場する単語のせいで、富野監督の奇行や笑い話みたいにとらえている人もいますが、このアイーダとカーヒルのエピソードと合わせて考えれば、決してそういうものではないという事が分かるでしょう。
アニメは全て絵空事で、キャラクターもぺらぺらのセル(今はデータか)に過ぎません。そんなことは富野監督も分かっています。だからこそ「肉体」が必要なんです。

ちなみに個人的には、公共の場で、ああいう単語を大声で言うというのは、一般常識でいえば奇行の一種であると思います。
いやしかしですね、世の中には理由のない奇行と、理由のある奇行があって……いやこの話はやめよう。


そこ抜け明るくて、そこ抜けにお人よし、だけど……


――一方でベルリの問題はいかがですか?

ベルリの要因は、そこ抜けに明るいキャラクターでいけるだろうと思ってしまったことです。あとはノレドのことをちゃんと見なかった。ベルリがアイーダに気を取られているということに対して、ノレドとの関係をもう少し肉付けしないといけないですね。


「そこ抜けに明るいキャラクター」でいけるだろう、と思ってしまったけれど、実際はそれではいけなかった、ということかな。

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ノレドはちょっとかわいそうでしたね。
ベルリとノレドの関係を深めるという意味では、一緒にいるより、むしろ離れさせた方が関係性を再認識できるので、敵方に捕らわれる、といった展開も面白いかも知れない。
(富野アニメでよくあるシチュエーションでもあります)
さらに捕まった要因が、ベルリがアイーダの事にかまっていたから、とすれば、尚よいかも。

ノレドの性格的には、例えば法王が捕まるので、一人で行かすわけにはいかないと自主的についていったりするような、気丈で利他的な行動である方がらしいかも知れないな。
ノレドが誰についていくかは、ラライヤやマニィ、ベルリのお母さんだったり、色々と面白い組み合わせが考えられそう。

自由で不自由なジャンル


――弊誌的にはメカの事もお聞きしなければいけません。今回は実に多彩なMSが登場しました。

富野 MSの整合性が何一つなく、バラバラなものが出ているのが珍しいと言われました。ただSFとか巨大ロボットものって変な、難しい媒体だからこそ色々なことができるのに、「なんでやらないんだ!」と思うのが僕なんです。「ここまでできるんだよ」というのは見せる必要があるし、そういった刷り込み作業はもっと徹底していく必要性があるのではないでしょうか?



これは本当にそう思います。

このブログでも何度か書いていますが、巨大ロボットアニメはもともと、玩具メーカーのコマーシャルフィルムであったジャンルです。

放送枠と売るべき玩具はあるが、30分を埋める世界や物語は無い。
この状況を利用して、数々の世界やドラマを作ってきたのが富野監督です。

登場するロボットに関しても、兵器であるモビルスーツや、第6文明人の遺跡はもちろん、オーラで動いたり、板バネの生体ロボットだったり、色々なものを試してきました。

主にスポンサーがらみで多くの制約があり、不自由なフォーマットであることは事実なのですが、それを「色々なことができる」ものとして受け止めてきたからこそ、これまで多くのロボットアニメを制作することができたのでしょうね。

「キャラクター」としてのモビルスーツ


――昨今は異形のメカが少ないので、ロボットアニメの原点的な面白さを感じられました。

富野 なにやらわからないヤツがいますから。ジーラッハも最初は出す予定ではなかったんです。でもジーラッハはマニィが載ったときに、キャラクターとして立つのではないかと感じて、実際に印象に残る活躍をしました。MSとキャラクターの対比ができたとき、自分の概念やMS論だけで考えてしまうと、マニィというキャラクターがあそこまで引き立つ絵は絶対できません。そこは刑部君のデザインを受け入れてよかったなと思う点です。でもやっぱり問題だったのは、アイーダとG-アルケインなんです。


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ここでもアイーダがらみでG-アルケイン問題。

――たしかにマニィに比べると、無難な組み合わせという印象を受けますね。変形するギミックもあり、途中から出てくるという噂もありましたが。

富野 G-アルケインの変形に関しては、本能的に避けました。その理由はよく分かりませんが、やはりアイーダに肉付けできていなかったからでしょう。マスクとマニィの体感がわかってきたときに、「マニィをジーラッハに乗せる」という感覚は面白い。ですが、G-アルケインとアイーダって当たり前なんです。だから燃えなかった。ですが最後に、安田君やメカ関係者たちが「フルドレスは眩しいんだから」はよかったって言ってくれて、ようやく見えた気がしました。


私にとってモビルスーツは人型兵器である前に「キャラクター」です。
これは毎度「富野アニメで産湯をつかい」と書いているように、幼いころから富野ロボットアニメを見て育ったことによる影響が大きいと思います。

その私から見て、ジーラッハとマニィの組み合わせは、キャラクターとしてのモビルスーツの良さが十二分に表現されていると思います。

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そもそも富野アニメでは、不安定な少女が戦闘力の高いモンスターマシンに乗るケースが多く、その意味で、この組み合わせはオーソドックスと言ってもよいぐらいです。
ジーラッハのフォルムを見ると、ボリュームのある上半身を支える脚部が1本の細い足のみとなっており、これが「不安定感」と「不足感(何か足りてない)」をイメージさせて、大変良いです。

一方のアイーダ&G-アルケイン。
姫様キャラが姫ロボットに乗るという、パイロットとモビルスーツのイメージの一致は、割と珍しい。というか、姫キャラ&姫ロボというレベルのベタな組み合わせは、初めてじゃないのか。
(ビギナ・ギナにはコスモ貴族的なところはあっても、姫感が今一つ欠けていると思う)

個人的に、姫ロボットとしてのアルケインが印象深いのは、荒木哲郎さん絵コンテ・演出の第10話「テリトリィ脱出」。

この回に関しては以前、感想を少し書いていますので、興味があればご覧ください。

『Gレコ』で描かれる新世界と描かれない旧世界 <『ガンダム Gのレコンギスタ』ショート感想集>
http://highlandview.blog17.fc2.com/blog-entry-227.html

ちなみに引用はしてませんが、このインタビュー中でも、富野監督は荒木さんを大変高く評価していらっしゃいました。
確かに第10話のアルケインは、普段より輝いていましたね。

ギミックは必然性が無ければ見せられない


――フルドレスはキャラクターとメカがリンクしたように見えました。

富野 たとえばアイーダがある瞬間、ずっとうっ屈していて、「女王になるんだからフルドレスを着て見せるのよ」というドラマでもない限り、変形のようなことはできません。「デザイン的に変形できるんだから、変形すればいいじゃないか」ということではないんです。
履き違えてはいけないのは、G-アルケインを描くことではなく、アイーダを立たせるということです。そういう扱い方をもう少し工夫する必要があったのです。


この発言も実に富野監督らしくすばらしい。

ロボットに変形ギミックがあるから変形すればいいということではない。
キャラクターに理由があり、ドラマ的な必然がなければいけない。
なぜならモビルスーツは、パイロットの代わりに表現する「キャラクター」だからです。

だから、G-アルケインを変形させたり、どんどん敵を撃墜して活躍させたりすれば良い、と単純にはなりません。そういうことをするには、アイーダに理由が、つまりドラマが必要です。

しかし富野監督がアイーダを好きになり切れなかったというのは、前述のとおり。
因果関係としては、G-アルケインでちっとも活躍しないからアイーダはダメだなあ、ではなく、アイーダに原因があるからG-アルケインは活躍できないよね、というのが正しい。

そのあたりを踏まえると、以下の発言もうなづけることでしょう。

――『G・レコ』全体に言えることですが、メカの機能を使うということに関して徹底されているという印象を受けます。

富野 キャラクターとメカが密接な関係にある以上、メカの性能を紹介していかないといけないのは劇だからです。ただ、MSでとても重要なことは、人型で擬人化をしているから、すべてメカ論で終わってしまうと分かりにくくなってしまいます。
G-セルフでいえば、キャラクターの「僕は疲れた」という表現と、MSのエネルギー切れがリンクしているということですね。『G・レコ』でのMS描写に関して言えば、『G・レコ』以後の足場を作るという意味がありますし、細かいところでかなりのアイデアを入れています。
アイデアを投入するということは、怠けてはいられないんです。1つのアイデアのために、本当は2、3日と言わず、1週間七転八倒しないと出てこないものです。


ラストシーンのローカライズ


――最終回についてお聞きしたいと思います。ああいった流れの結末で、ベルリの旅に日本を出されたということは、ある種の宣言をされているのかと思ったんです。

富野 先ほどお話したように、今回は敵味方の話ではありません。ベルリみたいなフワフワした子が「一人前になるために旅に出させてください」という雰囲気の中にあるエンディングなんです。いまさら『ガンダム』のようなヒーローを描くつもりもないですし、焼き直しをしても意味はありません。
なぜ日本なのかはハッキリとしていて、これは日本でオンエアするアニメだからです。もし海外で放送することが決まったら、北米や欧州、東南アジア、南米といった地域に合わせて、ラストシーンを切り替える予定でいます。


放送地域に合わせて、ラストシーンの舞台をローカライズさせるという話が面白い。

ラストシーンが日本であることは、富野由悠季の足跡を知っている(主に日本の)視聴者からすると、さまざまな意味を読み取ることが可能です。
もちろんそれに意味がないわけではありませんが、ローカライズという視点から見れば、地域に合わせて変化するため、日本という土地に過剰に意味を見出す必要はないわけです。

特定の土地ではなく、ベルリが降り立つ大地が、作品を見ている視聴者が住んでいる場所と同じ大地であることが重要なわけですね。

遥か未来の我らが大地は、2クールをかけた旅の終着点(ゴール)であり、同時にスタート地点でもあります。

未来のFUJIYAMAの姿


――TVシリーズのラストシーンには、どのような問題があったのでしょうか。

富野 いわゆる富士山なんて、一度も指定していません。あの世界の富士山は、おそらく3回か4回は大噴火したあとですから、山景が崩れているはずなんです。だからセリフも「三つ富士」ですし、コンテにも崩れた富士山の絵が描いてあります。それは『猿の惑星』を考えればわかるじゃないですか。
画としては、かつてのニューヨークで自由の女神が埋まっているというケースなのに、富士山と書かれていただけで、そのまま出てきてしまうんです。

――確かにリギルド・センチュリーの富士山を想像することはとても重要なポイントと思えますね。

富野 SFで一番大事なのは、あのシーンで起こったことではなくて、富士山が3回大噴火を起こした画を作ることがセンス・オブ・ワンダーなんです。その画があれば、今と1000年や2000年単位で時代が違うことがわかる。


「日本版」ラストに登場した富士山が、何度か大噴火して崩れているはず、という話。

活火山ですし、いつかは噴火するんだろうな、と思いながら日本人は生きてる気がします。
そのうち大地震が起こるんだろうな、大津波が起こるんだろうな、と覚悟しながら日本に生きているのと似たようなもので。

『猿の惑星』の例えも出ていますが、崩れた富士山、その画を見せるだけで、ああ遥か未来の日本だな、何度も噴火するほど先のことなんだな、日本は多方面で大きな影響を受けただろうな、と思わせてくれるでしょう。
そこに言葉は不要です。SFはビジュアル。

TV版エンディングのその先


富野 たとえば映画版にした時、TV版のクレジット部分をエンディングロールまで落とすと、ベルリが歩いている可能性は十分あり得ます。
でもベルリが歩いていると、ベルリだけじゃ済まなくなるのはわかってますか?

――誰かがやって来ると……?

富野 ノレドが追いつくんですよ。きっと新潟港で待っているんです(笑)。ベルリがもう歩けないってばっているときに、ノレドはバイクで駆けつける。そして日本海を渡るんです。オーシャン・リングで海を出しているわけですが、本当はラストシーンを海にしたかったというのが本音です。

――なるほど(笑)。


TV版と同じエンディングと思わせておいて、その先があり、先回りしたノレドが待っているというのは最高ですね。ぜひ実現してほしい。

ユーラシア大陸横断、そして再びアメリア大陸へ


富野 ベルリとノレドと二人で海に乗り出していくんだけど、「あれ、今日は台風が来るみたいなんだけど……」「そんなの知るかー!」って突き進んで終わるのもいいかも知れません(笑)。
でもそこまでいくとベルリとノレドだけではダメですね。二人にしてしまうと、ラストシーンがお決まりになってしまう。ちゃちなハッピーエンドよりも、家族にたどり着くための不協和音と、それを中和する時間を考えたとき、ラライヤがいてもいいでしょうし、アイーダもプレジャーボートの船長として登場するのもいいでしょうね。


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ノレドだけでなく、ラライヤやアイーダまで!

つまり、久しぶりの地球に降りたベルリも最初は元気だったものの、Gがきつくてもう歩けない。Gで歩けない。G歩けいん……。
となったところで、アイーダもラライヤと共に登場するわけですね。

そして、みなで新潟港から日本海を渡り、ユーラシア大陸へ。降り立つ地は……ロシア?

あ!これは!
はるか昔に、私が夢想していた『キングゲイナー2(シーズン2)』構想では?
そうに違いない。こいつはビッグニュースだ。デスク!明日の朝刊一面の差し替え、間に合いますよね?
(言うことがいちいちオーバーマン)

『キングゲイナー2(シーズン2)』構想いや妄想


『キングゲイナー』は2クールでしたが、富野監督はいつものように放送延長の想定だけはしていたようです。それを聞いて私がこんなの見たいなあ、と思っていたのは、以下のような『キングゲイナー シーズン2』でした。
  • ゲイナー達のエクソダスの続きより、同じ世界でエクソダスしている他のグループを追うのがいいのではないか?
  • だとすれば、ゲイナー達の真逆。ヤーパンを脱出するエクソダスを描くのはどうか?
  • ゲイナー達が目指す場所ヤーパンはもちろんユートピアじゃない。ヤーパンに住んでる人々でここからエクソダスしたい人もいるだろう。
  • それらをゲインとは別のエクソダス請負人が率いて、ヤーパンを脱出する戦いを描く。
  • ヤーパンを舞台にしつつも、大陸へ渡る必要があるので、海のエクソダスというビジュアルイメージ。
  • そしてクライマックスでは、この2つのエクソダスがすれ違い、交差する。

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といった「もうひとつのエクソダス」というイメージでした。
当時、『キングゲイナー』が終わってしまった哀しみが生み出した幻影といえましょう。

ですが、ベルリとノレドたちの再会は、この哀しい妄想を別の形で実現してくれるかも知れない。

日本を歩き、新潟港からユーラシア大陸へ渡り、そのまま大陸を横断。
めざすはロンドンIMAじゃないやゴンドワン(ヨーロッパ)。
宇宙とはまた別の意味ではてしない旅の道のり。
風に吹かれて消えてゆくのさ、僕らの足跡。白い雲のように。

当然、同じように旅をしているルイン&マニィや、バカンス中のクリム&ミックなどにも遭遇。
ラライヤを追いかけて旅立ったケルべス&リンゴ組は、数々のハプニングにより常にニアミス。
結局、本人たちは不本意だが、男二人旅を楽しむこととなる。

アメリアにとっての敵地ゴンドワンで見聞を広げたあと、今度は大西洋を渡って、アメリア大陸へ。
世界一周の旅ですね。ダイジェストでいいから普通に見たい!

ベルリとノレドのおさまりの良すぎる二人っきりにせずに、ラライヤがついてくるのも、シンシア・レーンみたいで良いです。
姫様も、弟の心配という名目で地球1周して、敵地ゴンドワンを見たりすれば、かなり視界や見識も広がるでしょう。そしてゴンドワンの貴族にでも一目ぼれされて、ややこしいことになって欲しい。

世界一周してもその後の人生何も変わらないという話もありますが、それは変わらない人間は何をしても変わらないというだけのことでしょう。
宇宙を一通り見てきたあとの彼らが、改めて地球を旅して何も変わらないと思えません。

だって彼らの人生はアニメで放送されたあとの方が、ずっと長くて、ずっと大切で、多分これからもっとすごい事が起きるだろうから。

やはりこのあたりが、エンディングの後、1秒たりともその先の時間を必要としない『∀ガンダム』と全く違う。

せっかくの新しい世界リギルド・センチュリーなのですから、もっとリギッってリギッってリギりたおして欲しいと思いますね。(雰囲気で何とか伝わって欲しい)

とにかく、これが実現したら、私の『キングゲイナー2』構想も供養できるし、何よりエンディングはスタート地点でしかありませんでしたからね。この先を期待してもいいんじゃないでしょうか。




インタビューは、グレートメカニックG 2015SUMMER掲載


ということで、富野由悠季1万字インタビューをご紹介いたしました。
この記事で紹介しましたのは、あくまで一部ですので全貌を知りたい方は、ぜひグレートメカニックG 2015SUMMERをご覧ください。
井荻麟インタビューもあります。井荻翼インタビューはありません。

グレートメカニックG 2015SUMMER (双葉社MOOK)

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関連リンク


TVアニメ ガンダム Gのレコンギスタ オリジナルサウンドトラック
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サイコな彼女とガンダムな僕。出会いは拡散メガ粒子砲<キャラクターとしてのモビルスーツ>
http://highlandview.blog17.fc2.com/blog-entry-220.html

当ブログの過去記事。本文中にもあった「キャラクター」としてのモビルスーツの事を書いたもの。
Zガンダム、巨大モビルアーマー、νガンダムあたりが登場。

目を離さないでくれ! 『ガンダム Gのレコンギスタ』の世界はまだまだ盛り上がるぞ (TOMINOSUKI / 富野愛好病)
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-1636.html

おなじみkaito2198さんによる今後の『Gレコ』の展開について。これから発売される書籍情報も。
ちなみに記事冒頭の「さる情報筋」とはkaitoさんの事ですが、当の御本人はまだこの書籍を手にしていないはず。日本人は恵まれすぎなのです。それを噛みしめながらインタビューを読みましょう。

G-レコの放送後の展開、そして富野次回作について (シャア専用ブログ@アクシズ)
http://d.hatena.ne.jp/char_blog/20150702/

こちらも富野アニメファンにはおなじみシャア専用ブログさんによる現時点での時系列情報。
さすがの情報量、そして気になる情報が盛りだくさん。

ビーナス・グロゥヴは本当に金星圏ではないのか調べてみました (ひびのたわごと)
http://dargol.blog3.fc2.com/blog-entry-4584.html

そして、もちろん富野ファンにおなじみ、さとまる兄さん。本記事でも紹介しているグレートメカニックG 2015SUMMERのインタビューでの発言から、ビーナス・グロゥブの位置を検証しています。余談ですが、同じFC2ブログ利用者としては、URLの記事No.の積み重ねにくらくら来ます。
ブラパン(ブラピ&パンツァー)こと、映画『FURY(フューリー)』についての感想メモです。
2014年末に見た映画ですが今なら、ネタバレも特に気にする必要もなさそうですし、戦争と殺しと死と、というのを考える意味では、面白い映画だったと思います。

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ガルパンコラボの特典ブルーレイディスクがつくそうなので、まさしくガールズ&ブラピ&パンツァー。
秋山殿が解説してくれるらしいですよ。戦車内の臓物を拾うところも解説して欲しい。

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「ガールズ&パンツァー」のM4戦車とティーガーⅠ戦車の登場シーンを秋山優花里(中上育実)が解説
・ これが「フューリー号」のモデルになったM4A3E8戦車だ!
出演:中上育実(「ガールズ&パンツァー」秋山優花里役)、他
監修:浪江俊明(「FURY」日本語版監修)
協力:陸上自衛隊武器学校
・ 「ガールズ&パンツァー 劇場版」SPECIAL PV


それにしても我ながら最低な記事タイトルですが、大体あってる気もするので、このまま行きましょう。
富野アニメ記事ではないので、短め、軽め、推敲少なめネギ多めでまいります。




映画『フューリー』を見るまで


私は『フューリー』の監督デヴィッド・エアーの作品はこれまで一度も見たことがありませんでした。
そもそも戦争映画自体も、あまり見ることがありません。劇場まで出かけてならなおさら。
ではなぜ見たのか。

きっかけは父でした。ザクとは違う、うちの愚父です。

父は公開前後に『フューリー』のテレビCMを見る機会が何度もあり、この映画が気になったようです。
ただ映画のタイトルが覚えられなくて、いつも「あのー、あれ。戦車のやつ」とか言ってました。幼児か。

あまりに覚えられないので、しばらくすると「あのー、あれ。あの、戦車の……ええい『パットン大戦車軍団』ぐらい分かりやすいタイトルをつけろ!」とお怒り(フューリー)モードでした。

恐らく映画会社の方々は、短くてシンプルな英単語だし、原題と同じでグローバルだし、色々良かれと思ってこのタイトルにして下さってると思うのですが、うちの父のような高齢者は逆になじめないのかも知れないですね。

古い人間なので、原題『Frozen』を『アナと雪の女王』にしたみたいに、シンプル英単語は分かりやすい邦題にしてくれないとダメなんでしょう。(英単語+サブタイトルもダメ)

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父に合わせて邦題を付ける場合、『フューリー』→『激突!タイガー対シャーマン 怒りの砲弾』といったところでしょうか。かなり怒りのアフガン感が強めですが。

『ドイツ兵皆殺し戦車隊 怒りの進軍』でもいいか。……まちがってはない。
まてよ。ブラッド・ピットの名前とかけて、『ならず者戦車部隊 ブラッディウルフ』でもいいのでは。
アツイゼ、アツ(手記はここで途切れている)

ま、そんなこんなございまして、結局、父と2人で『フューリー』を見に行くことになりました。
ちなみに、父と2人だけで劇場で映画を見るのは生まれて初めてだったりします。

なおタイトル問題については、プラピがドイツ軍と戦う映画であると説明したところ、父の中で『フューラー(総統)』として記憶されてしまい、多分フューラー出ないけどな、と思いつつ、面倒なので当日までそのままにしておきました。
(EDか何かでチラッとだけ、記録映像みたいのが映った気がします)

映画『フューリー』について




デヴィッド・エアー監督・脚本による第二次世界大戦時代を描いた戦争ドラマ映画。
出演は、ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、ジョン・バーンサル、マイケル・ペーニャ、ジェイソン・アイザックス、スコット・イーストウッドなど。

本物のティーガー戦車を使って撮影がされたということで話題にもなった作品です。

あらすじ(公式サイトより)
1945年4月、戦車“フューリー”を駆るウォーダディー(ブラッド・ピット)のチームに、戦闘経験の一切ない新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)が配置された。
新人のノーマンは、想像をはるかに超えた戦場の凄惨な現実を目の当たりにしていく。
やがて行く先々に隠れ潜むドイツ軍の奇襲を切り抜け進軍する“フューリー”の乗員たちは、世界最強の独・ティーガー戦車との死闘、さらには敵の精鋭部隊300人をたった5人で迎え撃つという、
絶望的なミッションに身を投じていくのだった……。


感想まえがき


それではここから見終わった後の感想です。

私は前述したようにデヴィッド・エアー監督を知らないし、歴史や戦争映画にも詳しくないし、ミリタリーの素養もありません。
なので、動くモノホンティーガーの価値などは全く分からないけれど、印象に残ってたことだけ書きます。
と言いますか、映画見てからかなり日も経っているのでディティールはとうに忘れましたよ。
今も覚えてるような大枠の話と、印象に残ってる場面の話だけにします。

ネタバレ成分は含まれますが、正直ネタバレがどうこうの物語では特に無いと思います。

激!フューリー一家


映画『フューリー』は、戦車「フューリー号」をホーム(家)とする、ほのぼのホームドラマでした。

ウォーダディ(戦争親父)ことブラッド・ピットが戦車長(家長)であり、乗員はその家族です。
プラピ一家は動く自宅に乗り、動くものを皆殺しにし、愛着のある自宅で死にます。
やっぱり死ぬときは、病院のベッドでなく、自宅で死にたいですもんね。

物語が始まったときにすでに死んでいるメンバーを含め、戦車の外で絶命するメンバーがおらず、みな自宅のベッドの上で生涯を終えるのは意図した演出だと思いますが、おかげで鉄のカンオケ感がすごい。

ひとり、戦車の外に出た時に実質的に命を絶たれる乗員がいますが、結局のところ、死亡確認はきっちりと自分の座席で行われるので徹底しています。
これは、フューリー一家の家訓でしょうね。

そんな戦車極道フューリー一家に、戦車に乗ったこともない新兵ノーマンが配属されます。
ファミリー的には一番下の息子ということになります。
人を殺したこともないノーマンですが、フューリー一家に入るための条件は「人を殺せること」なので、当然、戦争親父ブラピは飴とムチを使って人を殺す新人教育をしていきます。

効用には個人差がありますのでご注意ください


そして戦争映画に一人はいると思われる信心深いキャラクターは『フューリー』にも存在します。

それはシャイア・ラブーフ演じる砲撃手。あだ名はバイブル。ファミリー内での役割的にはお母さんです。
もちろん、聖書の引用なんかを要所要所でつぶやいてくれます。

これはつまりあれです。あれ。

サンシャイン

サンシャイン「人殺しばっかりしてちゃ、胸やけしてしまって体に悪いぜ。間…間に聖書を読むんだ。そうすると聖書の成分が胸やけを防いでくれる。聖書以外の引用じゃその効果はないそうだ…。誰が最初に発見したかは知らねえが、スゲエ知恵だな」


基本的に戦争と人殺しのひどい場面ばかりの映画なので、聖書ネタは物語上の意味以上に、見ている観客の心のケアとして効果があると感じました。私はクリスチャンでも何でもないですが、それでも。

他のメンバーは、信心深いバイブルをからかったりもするのですが、実はこいつら全員、信心深かったりします。
それは、戦争狂に見えたウォーダディことブラピも例外ではないことが終盤明らかになります。

マシンが叫ぶ。狂った朝の光に似た。


地雷によって動けなくなったフューリー号。
せまりくるドイツ兵300名。任務遂行は無理と判断し、戦車を離れようとするメンバーたち。
しかしブラピは戦車から動こうとしません。

ブラピ「帰るんだったらさっさと帰れ! 僕はたとえ一人になってもここに残る!」


彼はエレーナと共に無謀な戦いをしようとするのだ。……エレー…ナ?
意外にも最初に同意したのは新兵ノーマン。そして結局、全員がブラピと共にこの七日間戦争を戦い抜くことを決意します。……七日……間……戦争?

さあ300人のドイツ軍と動けない戦車1台の戦いに突入です。
300人のスパルタ兵を相手にするよりは、まだ希望はある!

決戦前、ファミリーはまだニックネームのなかった新兵ノーマンにあだ名をつけます。
これで完全にフューリー・ファミリーとして認められたことになります。

ブラピ「お前はタイプが得意だったな、よし今日からお前の名前はマイコンだ」


石原良純じゃねーか。ファミリーといっても石原ファミリーの方じゃねーか。これはまるで、あれがあれじゃねーか。
というわけで、ノーマンのあだ名は、めでたく「マシーン」に決定です。

そしていよいよ最終決戦。
”マシーン”ノーマンは物語当初が嘘のように、バンバン撃ちまくって敵兵を殺し、味方も助けます。
ロボットだから、マシンだから。だけど分かるぜ、燃える友情。君と一緒にナチを撃つ。
まるで本当にキラーマシンのような戦闘機械になってしまったようにも思えるほどです。

実際、人を殺すぐらいなら死んだ方がマシだ!と全力で戦争を拒否していたノーマンはもうここにはいません。ウォーダディと戦場という、ウドより苦いコーヒーが、彼をキリコ・キュービィのような青年に変えてしまいました。
でも、マシンではなく”タイピスト”ノーマンのままだったら、ここまで生きてはいなかったでしょう。
それもまた事実。

だから「マシン」と名付けた、フューリー・ファミリーは本当に優しいよね。
あの名をもらうことによって、ノーマンは機械に徹して人殺しができるようになったのですから。
「マシン」の名付けは、一家のかわいいかわいい息子に向けた家族からの愛だと思う。

そんな”マシーン”ノーマンが、最後の最後に人間に戻って、この物語は終わります。
彼が人間に戻ることができたのは、敵もまた同じ人間だったからかも知れません。
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聖書と十字架は何を象徴しているのか


さて、以上が『フューリー』の感想でした。
ここまでを今読み返したら、「エレーナ」とか適当なこと書いてますが、大枠はこんな感じの映画だったと思います。こんな感じに見えたんだからしょうがないよね。

作品全体にあふれる聖書の引用と十字架のイメージ。
そして最後に命を賭けて守った十字路(クロスロード)。

というあたりで、ひとつ論評のテキストが書けるかも知れないですね。
いや、書けるでしょう。戦争・殺人と、キリスト教や救い、祈り、十字架みたいな切り口で。
でもね。正直いうと、この映画でそれをする意味は私はあまり無いんじゃないかと思っています。

サンシャインのアドバイスではないけれど、聖書や十字架は、この悲惨で楽しい戦争映画の中に、観念的な「芯」を通すための道具に過ぎないと思う。描きたいテーマではなく、描きたいもの支えるための道具。

それはファーストこと『機動戦士ガンダム』が、荒唐無稽のロボット宇宙戦争に「ニュータイプ」を使って、作品全体を通る観念的な骨組みを通そうとしたのと同じようなことのはず。

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これは道具にしかなっていないという批判でなく、むしろ私はそうであるべきだとすら思っています。
『フューリー』は別に、キリスト教や十字架や救いを描くために悲惨な戦車映画を作ったわけではないし、『機動戦士ガンダム』もニュータイプを描くために1年間テレビアニメが作られたわけでもない。

ひとつの作品を成立させるために、表層を支える何か観念的な背骨があった方がいいと思いますが、そこを読み取ってつかんだものは、作品の一端ではあるけれど、別にすべてではないはずです。
いや、そういうタイプの映画もあるかも知れない。けれど『フューリー』はそういうタイプではないと思います。

だから映画『フューリー』では、聖書や十字架に過剰な意味を見出すよりは、戦車の上でたわいもない話をしたあと、沈黙が訪れ、そして思い出し笑いのようになぜか全員が笑い出すところや、戦いの中で、酒も、女も、殺しもやりながら、精神状態がコロコロ変わっていくところを、そのまま見ればいいはずです。

そして戦車バトルを見ればいいのです。ワクワクして、手に汗握る戦車戦を。
群がるドイツ兵を機銃で一斉掃射するところを。
それは戦争とはいえ、もう悲惨な殺し合いです。
胸焼けするような人間の醜さです。
それを楽しんで見ている自分を含めてね。

多分、胸焼けしてキャベツが欲しくなるでしょう。
大丈夫。キャベツ(聖書)は用意してあります。





私は書きたいことを思いつくままに書いたので満足ですが、読まされた方はたまったものではない。
そのお気持ちは分かります。

そこで、伊藤悠さんのすばらしい『フューリー』感想をおすすめします。
「フューリー値のコントロール」という概念で見る映画『フューリー』は、大変刺激的で興味深いものです。特にラストの解釈には思わず、なるほど!とうなづきました。

ゲーマーならわかる! フューリーのネタバレ感想
http://d.hatena.ne.jp/ityou/20150113

こうして、すばらしい『フューリー』感想をご紹介することで、私へのフューリー値が下がるはず。
これもまたフューリー値のコントロールなのです。
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あけましておめでとうございます。
というのも、そろそろ通用しませんが、毎年恒例の当ブログまとめ記事です。
通常年末ですが、今年は大晦日に『Gレコ』記事を投稿したため、やむなく年明けとなりました。

2014年に書いた記事数は、7本。今年もセレクトするような数ではないので、全て紹介します。
記事数は少ないですが全て長文なので、キルタイムな意味でそれなりに読み応えがあると自負しています。
当ブログの記事でキルタイムして、感想をコミュニケーションしてみませんか。(ツッコミ禁止の女王)




2014年 『Gレコ』が始まり、2015年『Gレコ』が終わる


2014年のビッグニュースはなんといっても、富野由悠季監督によるTVアニメーション作品『ガンダム Gのレコンギスタ』がスタートしたことでしょう。

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今よ!レコンギスタドール。再征服の狼煙を上げろ<『ガンダム Gのレコンギスタ』放送枠発表などあれこれ>

『Gレコ』放送開始前に書いた記事。出オチと言われても否定できない。
今見直してみると、放送枠が深夜になったことにショックを受けつつも、何とかそれを受け入れるようになった時期のようですね。今でも「事故可能性」の面から、口惜しい気持ちはありますが、作品自体は面白いわけですから、あとはこれからの私たち次第かな。

『Gレコ』で描かれる新世界と描かれない旧世界 <『ガンダム Gのレコンギスタ』ショート感想集>

こちらは 『Gレコ』放送開始後の記事。
Twitterでの感想ツイートをまとめたものですが、豪華ゲストを(勝手に)お招きしたことで、にぎやかになりました。
ツイートベースなので、話は短くて雑多ですが、いつもめんどくさい長文なので、こういう方が読みやすくてたまにはいいかも知れません。

ファンを名乗りながら2記事しか書いてないのは、精力的にすばらしい記事を書いている方々がいる以上、怠慢以外の何物でもありませんが、他の作品同様、これから先の人生ある限り、私はこの作品を愛していくと思いますので、長い目で見て、お許し下さい。

ロボットと世界とキャラクターと


それでは続いて 『Gレコ』以外の富野アニメ記事。

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サイコな彼女とガンダムな僕。出会いは拡散メガ粒子砲<キャラクターとしてのモビルスーツ>

ガンダムシリーズに登場するロボット兵器といえば、「モビルスーツ」。
私は、ミリタリー的な知識もないし、ガンプラも酒もタバコもやらないつまらない男なんです。
そんな私にとって、モビルスーツはまず第一に物語内に登場する「キャラクター」だったりします。

記事では、ガンダムMk2とZガンダム、サイコガンダムを始めとした巨大モビルアーマーたち、そしてアムロとシャアの愛の結晶としてのνガンダムあたりを扱います。

カミーユにMk2を譲れと迫る、ベルトーチカの必然 <『Zガンダム』と『エルガイム』の主人公たち>

ベルトーチカさんは、カミーユに対して、ガンダムMk2のシートをアムロに譲れ、とストレートに言った人物です。
こうした、はっきりとした言動から、嫌われることも多い彼女。
私は、ベルトーチカが損な役回りを引き受けて、大事な仕事をしてくれたと思っているので、わりと好きだったりします。

ベルトーチカ以上に嫌われているカツ・コバヤシも、私は大事な仕事をここでしていると思っています。
私は、ファースト放送当時、カツと共にアムロの戦いを見守り、応援していた子供だった。
そんな私に、7年後の現実として、カツがカミーユのMk2に乗り込み、そして失敗する姿を見せたことには意味があったと私は思う。

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ウォーカーマシンとリアリティのハンドリング <『戦闘メカ ザブングル』が生んだ「フィクションチャイルド」>

『ザブングル』はよく「ハンドルで操作するロボット」というコメディな面をいじられがちなのですが、「ハンドルロボット」であることに意味はあるよ、そして、主役ロボット「ザブングル」と、主人公「ジロン・アモス」の共通点とは?という話。

この記事を書くにあたっては、あでのいさん(@adenoi_today)のツイートまとめが、きっかけになっています。非常に面白いまとめなので、一読をおすすめします。

「新セーラームーンはリアリティが無い」という暴論。あるいはSEEDとザブングルどっちがリアルか問題
http://togetter.com/li/695141

あでのいさんはその後、ブログを開設し、精力的に 『Gレコ』の記事を書いていらっしゃいます。

銀河孤児亭
http://d.hatena.ne.jp/adenoi_today/

ブログは、バズったTogetterに比べれば、単純なPVという意味では取りづらいと思いますが、現在の人々だけでなく、後年に『Gレコ』のことをもっと知りたいと思った未来の視聴者に対して、有益なものになるでしょう。
これは『Gレコ』の情報や魅力がたっぷり詰まった「未来の子供たちへの遺産」です。

だから私が、あでのいさんや他の富野作品のブログを書いている方に望むことは、インターネットからその遺産を消さないでということです。
例え更新が停止してもそのままで。仮にブログサービスが停止することがあってもエクスポートしてでも存続させて欲しい。
皆さんそれぞれ事情があることですから、もちろんこれは私個人の単なるわがままでしかありません。
未来のためとか言ってますが、私自身がいつまでも読んでいただけなんだろうな。いや建前は大事だな。
今後もこの建前で、私は富野作品ブログの存続を願い続けます。

戦車道のテレビ中継に実況とアナウンサーは必要か


富野アニメ以外の記事。主に『ガールズ&パンツァー』と『ウィッチクラフトワークス』の水島努監督まつりです。
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『ガールズ&パンツァー』の情報コントロールと『ウィッチクラフトワークス』のボンクラ☆アクティビティ<他2本>

『ガールズ&パンツァー』については、戦車道というスポーツの伝え方、主にその抑制について。そして、多数登場する戦車を受け入れてもらうための情報コントロールについて。

『ウィッチクラフトワークス』については「ボンクラ」をキーワードに、憎しみの連鎖から脱却するための方法のひとつ「忘却」について。非常識とか当たり前だぞ、ブログを書くなら好き勝手。
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高橋留美子が与えた、物語の結末


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通過儀礼を終えたあとの一刻館で、2人は生きていく<『めぞん一刻』感想戦>

マンガ『めぞん一刻』の主人公五代と夏子。……否、響子。あと正確には、夏子はんの苗字は伍代。
五代夫妻は、物語が終わっても、その舞台であった一刻館で暮らし続けます。
しかし果たしてそれで良かったのか? 2人は最後に一刻館を出て行くべきだったのではないか?
物語をどう終えるべきなのか。そして、物語に対してどういうスタンスをとるべきなのか。ということを考えた記事です。

「物語の正しさ」を語る記事にならないように注意を払いました。
2014年で最も苦労して書いた記事です。もちろん楽しんでも書きましたけどね。
こうした配慮をしつつ丁寧に記事を書くのは、めんどうな割には地味なので、内容や質にもよりますが、かけるコストの割には注目を集めないかも知れません。もっと雑な感じで断言していく方がPVを集めるという意味ではきっと良いでしょうね。
でも「その道を選ばないのが知性」だと、私も思っているので、今後も選ばないでしょう。





2014年の記事は以上です。

普段あまり、自分の記事やブログ自体のことに言及しないのですが、1年に1回この記事のときぐらいはいいかな、と思って少し意識的に書いています。

もちろん別にいつどこで自分のブログについて書いてもいいし、神様は何も禁止なんかしてない。
いや単に恥ずかしいんですよね。ろくに活動もしてないのに、色々語るのが。

それを踏まえた上で。量は少ないながらもある程度長い時間、ブログを続けてきて思うこと。
それは、自分が書く記事は誰もが読むような記事ではないけれど、読んでくださる方がある程度は確実にいるということ。
個人的な感覚では、はてなブックマークで、20ブックマーク前後。
これが私がきちんと書いた記事で頂くことができるブックマーク数の最大値だと思う。
これ以上のブックマーク数になった場合は、タイミングや影響力のある宣伝などすべて外部の力で、内部の力では多分ない。

これはけして謙遜でも悲観でもなくて、私自身が面白いと思うようなことを思うままに書いて、それぐらいが最大値というのは十分です。十分ありがたいし、読んで頂くべきひとに十分行き渡った証拠と思います。

2015年も自分の興味のあることを幾つか書く、多分それだけでしょう。
それがどなたかに楽しんで頂ければ、それに越したことはありません。

というかですね。『Gレコ』が終わった2015年をまだ想像できないので、どうなるか分からないですね。
どうにもこうにも。にっちもさっちも。ミックもジャックも。

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