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木村拓哉「ユキ!ちょっ、待てよ!……ぶっちゃけ、俺じゃダメか?」

でおなじみ、絶賛公開中のSPACE BATTLESHIP ヤマトは、もちろん『宇宙戦艦ヤマト』を実写映画化した作品です。
ヤマトの目的地は、地球から148,000光年離れた惑星イスカンダル。

『宇宙戦艦ヤマト』の基本的な枠組みは、天竺(インド)にありがたいお経を取りにいく『西遊記』がもとになっているそうですが、ヤマト乗組員の諸君にとっての天竺――「イスカンダル」という名前には、どういう意味があるのでしょう?

「イスカンダル」とは、いわゆるアレクサンドロス3世、わかりやすくいうとアレキサンダー大王のことです。

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アレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)
アレクサンドロス3世(紀元前356年7月? - 紀元前323年6月10日、在位紀元前336年 - 紀元前323年)はアルゲアデス朝のマケドニア王、コリント同盟の盟主、エジプトのファラオを兼ねた人物。
20歳の若さでマケドニア王を継承したあとは「東方遠征」でペルシア、エジプト、インドにも侵攻して大帝国をつくった。いわば逆『西遊記』の人。ヘレニズム文化とセットで教科書でもおなじみ。
(詳細は、Wikipedia「アレクサンドロス3世」でどうぞ)


「アレクサンドロス」の名前は、世界中に広がり、アラビア語・ペルシア語では「イスカンダル」と呼ばれます。
インドにも、この「イスカンダル」の名で伝わったそうで、『ヤマト』は、イスカンダル→インド=天竺という変換で『西遊記』とつなげた、ということになるでしょうか。

ちなみに、インドに伝わった「イスカンダル」は、ヒンドゥー教に入って、「スカンダ」という神様になります。
最高神シヴァの次男にして、軍神インドラに替わって新たな神軍の最高指揮官となるといったあたりに、アレクサンドロスの面影を少し感じたりもできますね。
この「スカンダ」は、仏教に入ると「韋駄天」という神様になります。仏教界の「ぴの」こと、足の速いことの例えに使われることで有名な神様です。
東方遠征をしたアレクサンドロス大王が、ペルシア→インド(ヒンドゥー教)→中国(仏教) と渡ってきて、極東の日本に「韋駄天」として上陸した、と考えると面白いですね。

こうしてみると「アレクサンドロス」という名前を、英雄の名にあやかる人々が伝え、変化しながら世界中に広がり、その版図を広げていったことがよくわかります。

民の守護者アレクサンドロス


そもそも「アレクサンドロス」とは、どういった意味の名前なのでしょうか?

手元にある『世界人名ものがたり』を見ると、こうあります。

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アレクサンドロス(Alexandros)
Alex-(守護者)と-andros(人民)からなるこの名の原義は「民の守護者」です。
Alex-は、ギリシャ語alexein(守護する)が語源であり、ギリシャ語logos(ロゴス、言葉)やラテン語lex(法)と同じく、印欧祖語*leg-(to speak)に由来する言葉です。ロゴスが、キリスト教では、神の言葉であり、神であり、宇宙の創造者であることをみても、Alex-がその根底において、「支配者」とか「秩序の創造者」を意味することがわかります。


Alex-(守護者)+-andros(人民)=Alexandros(民の守護者)

なんとも、勇敢な戦闘指揮官や偉大なる王にふさわしい名前です。

もちろん、アレクサンドロスという名前は、アレクサンドロス3世(アレクサンダー大王)だけのものではありませんが、この名が世界中で愛されるようになったのは、間違いなくこの偉大なる王のためでしょう。

「アレクサンドロス」のバリエーション(サッカー選手版)


「アレクサンドロス」が、アラビア・ペルシア語で「イスカンダル」に変化していったように、その名は世界各地で変化しつつ愛されています。

この記事では「アレクサンドロス」という名前のバリエーションを、サッカー選手の名前を例に紹介したいと思います。

サッカー選手を例にとるのは、私がワールドサッカーが好きだからということに尽きるのですが、世界中の選手を見ることができるサッカーは、人名的にもバリエーションに飛んでおり、サンプルとしては良い切り口になるのではないかと思います。
また、非常に人気のある人名だからなのでしょうが、サッカーファンならずとも知ってるような有名選手に「アレクサンドロス」が実は多いのですね。

さらにいえば、陣形(フォーメーション)があって、リアルタイムで集団戦闘を行うサッカーは「戦争」のイメージとかなり相性よく重なります。
「皇帝」「将軍」「闘将」といったあだ名からからも分かるとおり、偉大な選手というのは、集団を統率するリーダーに例えられることも多かったりしますので、偉大な選手たちに、戦争に滅法強かった偉大な王の面影を見てみるのも悪くないと思います。

では、世界各地のアレクサンドロスを巡る旅にでかけましょう。
※あくまで、日本語の仮名表記に置き換えたものをベースにしています。

アレッサンドロ(Alessandro)


「アレクサンドロス」は、イタリアでは「アレッサンドロ」に変化します。
アレッサンドロとして、アレクサンドロスの名を受け継ぐ、有名なサッカー選手を紹介しましょう。

アレッサンドロ・デル・ピエロ


Del_Piero
イタリア・セリエA、ユヴェントスのシンボル。ポジションはセカンドトップ。
サッカー全く知らない人に「これは攻める人?守る人?」と聞かれる感じで答えると、攻める人で、さらに点もいっぱい取る人です。
奥様の名前は、ロザリー。…だと、アレッサンドロ・デスピサロになるのですが、残念ながらソニアさんというそうです。

プレイ動画でも貼っておくのでスーパープレイを堪能してください。


アレッサンドロ・ネスタ


nesta
デル・ピエロが攻めるほうのアレッサンドロなら、こちらは守るほうのアレッサンドロ。
元イタリア代表。ACミラン所属。ポジションはDF。
世界有数のディフェンダー(守護者)ですが、最近はケガが多いのが残念ですね。

アレッサンドロ・コスタクルタ


ネスタより前の世代のACミランを代表するディフェンダー。あだ名はビリー。
こす太くる太、と書くと昭和の漫才コンビみたいでいい感じになります。
芸名は「ゆく年こす太くる太」でいいんじゃないかな。師走にぴったりのベテラン、こす太くる太師匠です。

アレクサンドル


「アレクサンドル」はフランス、ロシア、ルーマニアなどで使われている名前です。

アレクサンドル・モストヴォイ


Mostovoi
個人的には「アレクサンダー・モストボイ」という表記の方が親しみがありますが、アレクサンドルの方がロシアでの呼び方に近いことになりますね。
スペインリーグ、セルタのツァーリ(皇帝)。
同じロシア人の選手のカルピンとはセルタでホットラインを組み、「ロシアンコネクション」と呼ばれて活躍しました。ちなみにカルピンは、マ・クベみたいな髪型がステキです。

ロシアでのアレクサンドロスという名前の人気には、ウラジーミル大公アレクサンドル・ネフスキーの影響もあるようです。彼は中世ロシアの英雄として讃えられている人物です。
詳しくは知らないので、詳しくはWikipediaでも参照のこと。

アレクサンドロスとアレクサンドル、ロシアでは2人の英雄にあやかる名前になっているようですね。

アレクサンドル・フレブ


Hleb3
ベラルーシ、ミンスク出身のサッカー選手。プレミアリーグ・バーミンガム・シティ所属。
ベラルーシは、ソビエト連邦より独立した国なので「アレクサンドル」を使っているようですね。
ドイツ・ブンデスリーガのシュトゥットガルトで活躍したあと、イングランド・プレミアリーグのアーセナルに移籍し、活躍しました。

アレクサンドル・ソング


カメルーン・ドゥアラ出身。ポジションはMF。アフリカ人のアレクサンドロスということになりますね。
フレブとは、アーセナルでチームメイトの時期もありましたので、そのときは、2人のアレクサンドルが在籍したことになります。

アレクサンダル(アレクサンデル)


クロアチア、セルビア、マケドニア共和国、ブルガリアなど南スラヴ人に見られる名前だそうです。歩くサンダル。
サッカー選手はいることはいるのですが、ここに並べるぐらいに有名な選手は見つからず。

アレクサンデル・ヴェンツェル


ハンガリー出身のスロバキア人サッカー選手。ポジションはゴールキーパー。チェコスロバキア代表として25試合に出場した。
1944年生で、2010年現在66歳ということで、さすがに存じ上げませんが、ハンガリー人のヴェンツェルだ、と思って。『マヴァール年代記』的に。

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アレハンドロ


スペインではアレハンドロ。
探しましたが、意外とスペインでは見つからず。南米、特にスペインの植民地であったアルゼンチンの選手に多く見つかります。ただ有名選手の場合、ファーストネームでないことが多いのですが、この際それでも紹介します。

ハビエル・アレハンドロ・マスチェラーノ


Mascherano
アルゼンチン出身。駒沢大学。内野手。プレミアリーグのリバプールで活躍し、現在FCバルセロナ。
アルゼンチン代表でも活躍し、南アフリカ大会ではディエゴ・マラドーナ監督にキャプテンに指名されました。

アルバロ・アレハンドロ・レコバ・リベロ


ウルグアイ出身のファンタジスタ。イタリア、インテルなどで活躍しました。
東アジア人のような顔立ちをしていることから、チーノ(el chino = 中国人)の愛称があります。
スペシャルな左足の持ち主でしたが、現在は現役を引退しています。

あと『機動戦士ガンダム00』にも、アレサンドロさん出てましたね。そういえば。

アレクサンダー(アレキサンダー)


英語圏、ドイツ語圏において使用される名前。日本では、アレクサンダー、アレキサンダーはわりと馴染みのある呼び方ですね。ファイナルファンタジーにも、アレキサンダーで登場していました。
ひとり(後述)をのぞいて、そこまで大物はいない感じ。なのであっさり風味。

アレクサンダー・バウムヨハン


ドイツ出身のMF。姓名あわせてかっこいい。さすがドイツ人。
現在シャルケ04所属ですので、日本代表内田篤人のチームメイトということになりますね。

アレクサンダー・ツィックラー


ドイツ出身のフォワード。バイエルンで活躍。というかケガ方面で主に活躍。

アレクサンダー・マニンガー


オーストリア出身のゴールキーパー。あだ名は「ゼット」。口癖は「やりやがったな、こんちくしょう!」

アレシャンドレ


ポルトガル語圏での名前。南米でブラジルだけがポルトガル語圏なので、ブラジルのサッカー選手につけられる名前ということにもなります。

アレシャンドレ・ロドリゲス・ダ・シウヴァ(アレシャンドレ・パト)


250px-Pato_Emirates_Cup_2010.jpg
ブラジル出身。ACミランに所属のフォワード。長い名前ですが、あだ名の「パト」で呼ばれます。
17歳でクラブワールドカップに出場し、日本でプレイしたのでそれで覚えている人もいるかも知れません。
『西部警察』における舘ひろしに相当し、団長(渡哲也)に「パト!」と奴隷のように働かされるのです(これをパトレイバーと言います)。

ブラジルはアレッサンドロもよく使われているそうで、われわれに身近なブラジル人アレッサンドロといえば彼でしょう。

三都主アレサンドロ


日本代表のアレクサンドロス。ブラジル生まれHIPHOP育ち。サッカー上手いやつはだいたい友達。
純粋な日本人でのアレクサンドロスというと、やはり荒木三太夫(『龍馬におまかせ』)になってしまうのでしょうか。

イスカンダル


冒頭で紹介したとおり、アラビア語・ペルシア語での呼び名。
この名前を持つ選手もいろいろいるみたいなんですが、誰もが知ってる有名選手というのは残念ながらいないようです。チャンスです。今なら、イスカンダルといえば彼、と呼ばれることも可能な狙い目物件です。

アレックス


「アレックス」は、「アレクサンドロス」に由来する名前の短縮型なので、ここまでに登場した選手たちの多くの愛称でもあるのですが、サッカー界でアレックスといえば、なんといってもこの方です。

サー・アレックス・ファーガソン


alex
本名アレクサンダー・チャップマン・ファーガソン。
スコットランド出身で、マンチェスター・ユナイテッドの監督。
ナイトに叙勲されたことにより「サー」をつけて呼ばれ、愛称は「ファギー」。あだ名は「ヘアードライヤー」(気が短く、真っ赤に激怒するため)。
20年以上、マンチェスター・ユナイテッドの監督をつとめており、まさに「ディビット・ベッカムは、わしが育てた」の人。
強烈な父性をもつサッカー界の名物監督。

あとは、プレミアリーグ・チェルシーに、アレックス(ブラジル出身。DF)がいます。

ガンダムファンには、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する「ガンダムNT-1」の愛称ガンダム・アレックスが、なじみ深いでしょうか。
これをガンダム・アレクサンドロスと考えると、いろいろ他のバリエーションが考えれそう。ガンダム・パルメニオンとかガンダム・プトレマイオスとか。…プトレマイオス?
ガンダムでプトレマイオスって、どこかで聞いたな、と思って検索したら、『機動戦士ガンダム00』に出てくる味方の旗艦でした。

個人的には「アレックス」といえば、セガが誇る人気マスコットキャラクター「アレックスキッド」です。

一般的な略称はアレク。フルネームは「アレックス・キッド・オサール」で、これは「オサール家の王子」を意味している。アリエス星という惑星に住んでおり、マウンテン山で「ブロッ拳」という奥義の鍛錬に励んでいた。好きなものはおにぎり。(Wikipedia「アレックスキッド」より)


おもしろプロフィールなので、もう何もいじりようがない。

アレキサンドリア(アレクサンドリア)


この名は、都市の名前としての方が有名ですね。
王の名を冠されたこの都市は、世界各地につくられたそうですが、もっとも有名なのはエジプトのアレクサンドリアでしょう。
アレクサンドリア図書館といえば、『Civilization(シヴィライゼーション)』プレイヤーにはその恩恵はおなじみですし、マスカット・オブ・アレキサンドリアといえば、みんな大好きぶどうの品種、愛してマスカットになります。

ガンダムファンは『機動戦士Zガンダム』に出てきた、宇宙戦艦を連想するのではないでしょうか。
ティターンズの足利義満こと、ジャマイカン少佐がダニンガンしてた戦艦です。

人名にも使われているようですが、有名選手はいない模様。
スコットランド出身のスコット・カスバート選手は、アレキサンドリア出身みたいです。彼はセルティックに所属していたこともあって、中村俊輔とも同時期に所属してたみたい。

アレキサンドリア・ミート


meet
超人界一の知将こと、閉門クラッシャーこと、アレキサンドリア・ミートです。
はちゃめちゃいそがしスーパーヒーローをお目付け役として支え続けます。
有名なサッカー選手見つからなかったので、ミート兄さんにオチ担当をお願いしました。
今、Wikipedia見たら、家系図が載ってたんだけど、アレキサンドリアは姓なんだね。ミートが名前で。
サッカー選手じゃない上に、名前でもないや。王子!王子ー!(松島みのり声で)

まとめ


というわけで、「アレクサンドロス」の系譜と題して、サッカー選手を例に世界各地での名前の変化を見てみました。いかがだったでしょうか。
デルピエロや三都主アレサンドロあたりは、サッカーに興味が無い人でも知ってるんじゃないでしょうか。
一応、サッカー知らない人でも楽しめるように工夫(悪ノリともいう)してみたつもりです。
サッカーファンの方には開き直るその態度が気に入らないかも知れませんが、大目に見ていただければ幸いです。
また「この有名選手がいない!」というのがあれば教えていただければ善処したいと思います。

今回はサッカー選手ということで、省略しましたが「アレクサンドラ」など、女性名でも広く使われているので、いかに人気のある名前かということがわかります。ガンダムとも結構関わりがあったりもして。
英雄の名前にあやかって、自分の子どもに名付けるという親心が、ここに紹介したように、サッカー界だけでも多くのすばらしい「アレクサンドロス」を今も生み続けているわけです。
サッカー界にすばらしい「アレクサンドロス」が登場したら、ここに付け加えていきたいですね。

現代の日本ですと、歴史上の英雄というよりも、マンガやアニメの人気キャラクターの方が影響力が強いんでしょうね。それは後世でなんと分析されるのでしょうか。さて。
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春です。プロ野球の新シーズンが始まりました。間もなくワールドカップもやってきます。
日本における二大メジャースポーツともいえる「野球」と「サッカー」ですが、私自身は「サッカー」好きで、「野球」は特に好きと言えるほどでもありません。
それでも「野球」というスポーツを見るたびに、「物語」に愛されるために生まれたようなスポーツだな、といつも感じてしまいます。

「物語」といっても「スポーツは筋書きのないドラマだ!劇空間プロ野球!」という意味ではありません。
筋書きのちゃんとあるドラマ、言葉どおり、おはなしとしての「物語」の意味です。

つまり「野球」は、「物語」との相性がよく、物語生成力の高いスポーツだと私は思っているわけですね。
それって、どういうことでしょう?
ということは、「物語」と相性が悪かったり、扱いづらいスポーツもある?「物語」と「スポーツ」の関係は?
そして「野球」が物語に愛される理由とはいったい何でしょう?


スポーツが持つ「物語生成力」を探ってみよう


実際、野球はマンガ、アニメ、小説、映画・ドラマなど、数多くの物語の題材として愛されてきました。
それは野球が人気スポーツであることはもちろん大前提としてありますが、「野球」が極めて物語向きのゲームシステムと強力な物語生成力を持つスポーツだからだと考えています。

今回は「野球」をメインに、比較対象として「サッカー」を例に出しながら、野球がいかに物語向きのゲームシステムを持っているか、その機能性を考えるメモです。

※ご注意と前書き
ちなみに考えるのは「野球がスポーツとしていかに面白いか」とか「野球とサッカー、どちらが魅力的か?」ではありません。野球(サッカー)のシステムやセオリーが、物語の中でどう機能するのか(相性が良いのか)です。

ですから、これを読んでくださる皆さんも例えば……そうですね「野球」か「サッカー」どちらのマンガを描こうか悩んでいるマンガ家さんの気持ちにでもなってみてください。
個人的な好みやプレー体験の有無もあるでしょうが、それらとは別に、物語の創作者やメディアの表現者としての目線で、それぞれのスポーツの持つ「機能」を比較・検討してみると、より楽しんでいただけるかも知れません。





9人の戦鬼と人の言う、野球チームとキャラクター


ではメモのはじまり。
野球は9人1チームでプレイするチームスポーツ。
野球のルールやゲームシステムは、9人のキャラクターにどう影響を与えているのでしょうか。

■9つの異なるポジション


野球には全員役割の異なる9のポジション(守備位置)がある。
進塁方向が決まっているので、一塁と三塁、ライトとレフトは右側、左側の違いだけではなく役割そのものが違う。
サードは左利きでは出来ないし、強肩のイチローはレフトでなくライトにいる。
つまり、9つのポジションは全て別のポジションで固有性を持つ。しかも、その概念は野球全体で共通のものとして使える。どのチームにも存在する、9つの異なるキャラクター。

サッカーでも左右のポジションがあるが、ルールでポジションが決められていないので、例えばサイドの選手は極端な話いなくてもよい。選手の配置と役割は、あくまでチーム単位のルールで、しかもあくまで基本配置。ゲーム内でかなり流動的に動き回る。
ということは、野球と違って、「サッカーもの」では絶対に各チームの戦術(フォーメーション)の紹介が必要になることになるね。


でも野球は全チーム守備位置は同じの上、テクニカルな二塁手、遊撃手、足の速いセンターなど、守備位置でのキャラクターがスポーツ上の必然である程度決まっているので、キャラクターが扱いやすい。

■9つの打順


野球では1番から9番まで、攻撃が1人ずつで順番が決まっているので、そこでもセオリーから個性がつくられる。
俊足好打の1番(例えばイチロー)とか、送りバントが出来る器用な2番。得点圏のランナーを返せる強打者の4番など、打順自体にキャラクターがある。

野球1チームのメンバーが9人。これは物語のメンバーとしては多いが、9人に「守備位置」と「打順」の2つのタグをまず付けられるので、そこで2つのキャラクター性を付与できるのは、覚えやすさ、キャラ立てしやすさのメリットと言っていいと思う。
極端にいえば、9つのポジションと9つ打順の組み合わせだけで、基本の1チームを作ることができるわけだ。

その上で、「打順」と「守備位置」をそれぞれランダム生成でもすると、セオリーをベースにした、セオリーはずしのチームも作れる。
例えばランダム生成をした結果、「1番」+「キャッチャー」と出た。
「1番」+「キャッチャー」=チーム一、足が速いキャッチャー?それとも賢くて分析力がすごいので、データを集める役としての1番?など。これだけでも適当にいろいろ考えられる。

サッカーだと、フォワードで背番号9とか、司令塔で10番とかが、これに近いが、ルールレベルの概念ではない上、時代、文化、国、チーム状況などの影響を受け、普遍的なものではない。しかも、チームメンバーは野球より2人多い11人。

だから、サッカーものだと、「現実の見立て」が多くなる。
よく見ないだろうか。こんな場面を。
「次の対戦相手は、堅守とカウンターのチームだ」
「次の対戦相手は、トータルフットボールを武器にしたチームだ」
チームレベルだと、オランダ、ドイツ、ミラン、バルサ、マンチェスター・ユナイテッドなど。個人レベルでは、マラドーナ、ベッケンバウアー、ベッカム、F・インザーギなどなど。「モデル」をあえて明らかにする場合も多い。

それは恐らく、野球のような「タグ付け」ができないサッカーものでは、チームタイプとメンバーの説明代わりに、現実のサッカーでの「見立て」をしてもらうのが最もてっとりばやいからだと思う。
私もサッカーものなら「見立て」を利用するのは、良し悪しは別として最も効率的な方法だと思う。




試合のコントロール


野球は、表裏9回のターン制スポーツ
比較対象で出すサッカーは、前後半90分のリアルタイム進行タイプのスポーツです。
野球はこのターン制であることが、物語として便利な試合展開を可能にしているかも知れません。

■ピッチャーが持つ試合のコントロール権


野球はピッチャーがボールを投げることで全てが進行するスポーツです。
ですから実質、試合(ここでいう試合とは物語進行のこと)をコントロールするのは、ピッチャーということになります。ピッチャーにはそういう絶対性があります。

ピンボールは最初に球を打ち出さないと始まらない。その後に起こることは、全て打ち出しのリアクションとも言える。
ピッチャーも同じで、野球のプレーは、全てピッチャーの投球に対するリアクションといってもいい。
だから、「試合をコントロールするピッチャー」をコントロールすることで、物語をコントロールできる

そういう意味で言えば、野球でピッチャー主人公が多いのはもうゲームシステム的に必然ともいえる。
仮にピッチャーを主人公に置かなくても「野球もの」の場合、プレーの開始点である投手を描写しないわけにはいかない。もっとも描写される対象を主人公にしてしまうのは、極めて自然な流れだろう。

例えば『ドカベン』は、ピッチャーが野球の主役であることを踏まえた上でのキャッチャー主人公マンガだ。
もっとも描写される役(ピッチャー)である里中を美少年にして、さらにアンダースローのマンガ映えする美しいフォームを与えた。
主人公山田太郎は顔の隠れるキャッチャーマスクをかぶって、どっしり座っているだけだが、彼こそが主役だ。
ピッチャー里中を精緻なコントロールと多彩な球種を持つ「キャッチャーに都合のいいピッチャー」にして、山田にリードさせることで、ピッチャーでなくてもピッチングに深く関与でき、主役がピッチャーでなくバツ&テリーいや、バッテリーになる。

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ちなみに『おおきく振りかぶって』もこのタイプと言っていいでしょう。欠点も多いが、キャッチャー次第で化けられるピッチャーですよね。キャッチャーを女房役と言いますが、女房がいないと、夫婦でないと成立しないピッチャー。

おおきく振りかぶって (1)おおきく振りかぶって (1)
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ひぐち アサ

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■1vs1の個人戦


このピッチャーに対して、攻撃側は1人ずつ打席に立つので、結局、ピッチャーvsバッターの個人戦が続くことになります。
チームスポーツを前提としつつ、結局のところ、1vs1の一騎打ちを中心に描けるのは大変都合がいい。
だから極端な話、ピッチャーとスラッガーが1人ずついれば(描ければ)、野球ものはできるといってもいい。

あだち充先生が、1番センターを主人公にしたマンガ『ナイン』を描いた上で、ピッチャー主人公の『タッチ』に進んだ流れは、この辺りを考えると興味深い。
さらに『タッチ』あたりでは、ピッチャーとスラッガーの個人戦メインに試合が描かれる。他の部員はあまり顔も名前も必要とされないが、それでも充分成立する。

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■カットが割れる守備描写


TVの野球中継とか野球ゲームを想像してほしい。
まず投手vs打者の1vs1の画面。バッターが打つと、打球が飛んだ守備位置にカメラが切り替わり、主役は打球が飛んだ野手に移る。野手がボールをとって投げる。投げた先の野手のカットにうつり、ボールをキャッチ。タッチ、アウト。
この「カットが割れる」感覚が非常に便利だな、と思います。
ポイントになる過程を順に見せてくれて非常に分かりやすいし、この一連の流れはカット割った場合の方が体感として気持ちいいんじゃないだろうか。

もちろんマンガ『風光る』なんかを読むと、ピッチャーと守備の連動とかチームスポーツっぽいところも分かるし、同時多発的にいくつかのポイントで動きが発生するのも面白いんだけど、サッカーだと常に22人が動きっぱなしなので、それを考えると、「便利」と捉えた方がいいような気がする。

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サッカーは全員の動きが大事なので、ボールや特定の個人だけを描けばいいというわけでもない。
(全員が個々に動いて、フォーメーション(陣形)もあるので、むしろ戦争ものと捉えた方がいい。)
だから、サッカーとしては自然な動きでも、思いがけない動き=サプライズ的に処理する(せざるを得ない)パターンが多いような気がします。
例えば、サイドにボールが流れて誰もいない→サイドバックがここまで上がっていたー、とかね。
恐らく、実際にこの場面をスタジアムで観戦していると、サイドバックが上がっていくのは見えているはずだ。
フィールド全体見てるとそれはサプライズでも何でもないけど、カットを割ると結果的にサプライズという形になってしまう。
もちろん、これは描くもの描かないものを上手くコントロールすることで、利点にもなる。


■ピンチとチャンス


ノンストップで動き回るスポーツは、試合の流れのようなものが大事だが、得点がからまないと表現するのがなかなか難しい。
TVでサッカーを観ていると、脇から「0-0だけど、今どっちが勝ってるの?」「どっちが押してるの?」とか聞かれて困ることがある。これは、スコアに差が表れていない場合、観てない人は聞くしか無いぐらい状況が分かりづらいということ。
実際、試合をしばらく見ていないと、ゲームの流れはつかめない。


野球はこの点が非常に分かりやすい。
例えばTVで野球中継にチャンネルを変えた瞬間のことを考えてみてほしい。
ノーアウトフルベース、迎えるバッターが4番だったりすると、すぐにピンチとチャンスが伝わる。
しかも、これらは画面に分かりやすく表示されるので、ピッチャーがアップで映っていても、数秒で状況が把握できるはずだ。
チャンスといわゆる試合の流れは別物だが、ゲームシステム的にピンチ・チャンスが誰にでも分かりやすいのは、利点といっても良いだろう。

さらに野球はピンチ・チャンスで、一度に4点入る満塁ホームランというギミックがあるため、2、3点のリードでも一気にひっくり返すことができる。主人公チームはこれを何度使っていくことか。

サッカーは低スコアのスポーツの上に1点ずつしか点が入らない。
0-2で負けていれば、1点ずつ3回点を取って逆転するほかなく、試合展開づくりに慎重にならざるを得ない。
しかし逆転満塁ホームランが無い代わりに、防戦一方と思った10秒後に点を取ることもできる。
つまり、カウンターがある。攻守が一瞬で切り替わる快感とその便利さは野球には無い武器と言えるでしょう。


■3アウト×9回=1試合


野球の攻撃は3アウトになると交代。これを敵のターンと味方のターンと、交互に9回繰り替えす。
この「3アウト×9回表裏」はいいシステムだ。攻守が分かりやすく交代して、点を取るのは攻撃時だけで、守備側で得点はできない。試合全体を9つのパートに分けて、表裏の役割がはっきりしているので、試合展開を構成しやすいと思う。

例えば打者一巡を描く前半1~3回、終盤の攻防を描く7回~9回と比べると、投手戦の場合、スキップされることも多い中盤4~6回。
野球マンガですと、ゼロが続くスコアボードに両投手の力投する姿をオーバーラップさせればそれで分かります。

サッカーでこれをやるのは難しい。前半後半しか無いスコアボードでは試合の進行と状況の説明を充分に行うことはできない。

■スコアボード


その9回の試合展開を伝えるものとしてのスコアボードがまた便利。
スポーツニュースでも野球の試合結果はスコアボードを中心にして、勝ち投手、セーブ、ホームランなど、一画面でだいたい伝わりますよね。
あだち充先生のすばらしい「スコアボード芸」(と私は呼んでる)も、野球のゲームシステムの賜物だと思う。

サッカーは前後半しかなく、何分に誰が点を取ったか分かるぐらいで、どんな90分だったのかはよく分からない。

■個人の活躍を描きやすい


野球は試合自体もスコアボードに分かりやすく残りますが、個人の活躍もデータとして残りやすい。
ヒット1本、盗塁1つ、ダブルプレー1つでも部分的な活躍を描くことが出来るし、それはスコア(打率など個人成績)に分かりやすく残る。得点に全く関係ない小活躍をさせやすいし、それを分かりやすく表現できる。

『キャプテン翼』でFW新田が全く得点できないように、点が基本的に入らないスポーツで得点できるのは「選ばれし者」だけ。実際のサッカーだと全てのポジションに、それ相応の活躍があるのだけど、表現するのは本当に難しい。

森崎以上の守備力を誇るゴールポスト、クロスバーに仕事をしてもらって「あと一歩」観を演出する手もありますが、「オフサイド」を使う手もありますね。
得点シーン→オフサイド判定→ノーゴールとすることで、入ったけど入ってない、幻のゴール展開をつくることができます。
そう、これは『BLEACH』『NARUTO』で頻出する「幻術技」と同じ構造。
実際にシーンを描いた上でそれを「全く無かったもの」として、短く時を巻き戻す幻術技は、ショートループやリプレイのような効果もあって、週刊連載のような作品では非常に便利です。しかし多用すると、藍染がどれだけ刺されても何も感情が動かないということにもなりかねません(それが虚にしろ実にしろ)。
便利だという誘惑に打ち勝って、ここぞで使う強い意志が必要です。
「オフサイド」は、意志と相談し、用法・用量を正しく守って使いましょう。


■データのスポーツだから可能なエア試合


個人データがたくさん取れるのが野球。打率、HR、打点、盗塁数などデータ(スペック)で選手のすごさが伝えられるのは、戦闘力が非常に分かりやすくて良い。それを逆用してデータに残らないすごさも表現しやすい。

ちなみに私は子供の頃、紙の上に野球チームをつくって戦わせていました。
(この話をすると、十中八九引かれるんですけども!)
要するに紙の上でエア野球チームを作って、エア試合をしていたわけです。
ランダム性を作るためにサイコロも使っていたから、テーブルトークRPGに近い感じだったけれど、トーク相手がいない上、プレイ自体は相手チームに勝つためではなく、9回表裏ある試合の、どこを山場や逆転にするか、9回に4番に回すために打順計算したり、色んな試合展開のシミュレーションするのが面白かった。よい試合展開をつくるための試行錯誤をするのがね。

ところが同じことをサッカーでやろうと思うと難しい。
チームを用意して、フォーメーションを設定するまではしたとしても、同時に22人が動く試合展開を考えるのは難易度が高すぎる。
自由すぎるので、何か試合をすすめるドラマありきでないと、上手くコントロールできない。
だから、もしやるのであれば、試合単位で行うエア試合ではなく、リーグ戦を仮想するエアリーグの方が恐らく向いているんじゃないかな。
つまり、選手ではなく監督の視点ですよね。


試合中のコミュニケーション―監督と選手の会話


ではここで「監督」という要素も含めて、試合中のコミュニケーションを考えてみることにしましょう。
ドラマを作るうえで重要なのは、どのようなコミュニケーションを発生できるか、ですからね。

■選手同士のコミュニケーション


野球では、味方同士のコミュニケーションはあまり不便はありません。
攻撃時ではベンチにチームメイトのみんながいるので話し放題ですし、守備時もピンチにはタイムをかけて内野が集まって作戦会議もできる。
ただし、敵味方のコミュニケーションがなかなか難しい。
塁に出た攻撃側の選手と守備側の内野選手が話す、ということになるので、シチュエーションが限られてしまいます。
接触という意味で、最も近く、頻度が高いのは打者とキャッチャーの関係。ですから相手チームとはキャッチャーが最もお話をすることになるでしょう。

こうした野球の性質を考えると、水島新司が『ドカベン』の岩鬼(三塁手)を、常に大音声で叫び、球場の誰とでも(スタンドとも!)自由にコミュニケーションを取れるキャラクターにしているのは本当に偉大だと思います。

この点で言うと、サッカーは選手のポジショニングが自由なので、試合中に選手同士、誰と誰がコミュニケーションを取っても問題はありません。ボディコンタクトがあること、コミュニケーションが比較的自由なのはサッカータイプのスポーツの利点でしょう。

■監督と選手のコミュニケーション


野球での監督がすばらしいな、と思うのは、選手同様、攻撃時にベンチで自由に監督と話ができることです。
高校野球ものは特に、試合中に子供達が大人(監督)と自由にコミュニケーションが取れるということが、どれだけドラマの幅を広げてくれるのでしょうか。
『タッチ』後半の柏葉監督編が私は大好きなんだけど、あのままのやりとりはサッカーではゲームシステム上できない。

サッカーの監督は、試合を迎えるまでに仕事の大部分が終わります。ゲーム中では野球ほどには試合に関与は出来ず、ハーフタイムと選手交代がポイントになります。
ということは、サッカーで監督をメインに据える場合は、試合の関与(描写)というよりは、試合を迎えるまでのバッググラウンドが大事になるということです。
となると、その背景である「カルチャーとしてのサッカー」、「スタイルとしてのサッカー」を描写することになってきます。

春からアニメ化もされているマンガ『GIANT KILLING』(ジャイアントキリング)は、サッカーの青年監督を主人公にしています。サッカー監督が主人公だから、試合には出れないし、関与する力も弱い。
だから、サッカー文化とサッカースタイル、サッカーライフが、メインのテーマになっている。
サッカークラブ論、サポーター文化、代表や移籍などそれぞれのサッカーライフ、そしてタイトルどおりにジャイアントキリング(大物喰いの番狂わせ)を狙うスタイル。
試合に出れない監督が主人公だからこそ、テーマによってゲーム内での主人公を自由に変えることができるのも良いところ。フィールドに主人公が入ると、どうしてもあの感覚が出ないと思います。


GIANT KILLING(1) (モーニング KC)GIANT KILLING(1) (モーニング KC)
(2007/04/23)
ツジトモ

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もうひとつ。同じく連載中のサッカーマンガ『LOST MAN』
記憶喪失のサッカー選手が、さまざまな国のサッカークラブに移籍し、どんなポジションもこなせるユーティリティプレイヤー(便利屋)であることを生かして活躍するというマンガですが、こちらも、短い期間で移籍を繰り返すことで、さまざまな国、クラブでのサッカー文化を紹介していますね。


LOST MAN 1 (ビッグコミックス)LOST MAN 1 (ビッグコミックス)
(2008/09/03)
草場 道輝

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サッカーは野球に比べると、ゲームシステム的に表現が難しいところも多いのですが、世界中を舞台にサッカー文化、サッカースタイルの話をすれば、いくらでもネタがあるのがいいところ、というのはサッカーファンの贔屓目かな。

「野球」と「サッカー」、「キャラクター」と「世界」


実は、この一連のメモの原型は、twitter上でつぶやいていたのですが、そのときに良いリアクションをいただきました。

xx_ko
「野球はキャラクター設定、サッカーは世界設定、なんてこと考えてみました。キャラクターで物語るのか世界を描くことで物語るのか、みたいな。」
http://twitter.com/xx_ko/status/8150502187


なるほど、と思いました。確かに方向性としてはそうかも知れません。

野球は究極的には1vs1に分解できる、1人(キャラクター)単位での表現に向いたスポーツ
サッカーは11人によって、個々のプレイヤーとは違うもうひとつの「チーム」という概念(世界)をつくるスポーツなので、その「世界」と相手チームの「世界」の激突を描くスポーツ、といった具合にね。



まとめ。物語にシステムとルールを組み込むこと。


とりあえずメモは以上になります。

改めて整理してみると、野球はやはり物語との相性がいいというか、物語表現上すごく便利な点が多いスポーツだなと、という印象です。
国民的スポーツであることも合わせ、これまで多くの作品が生まれたこともうなずけます。

しかし野球に無くて、サッカー(タイプのスポーツ)にあるものもたくさんあります。

重要なのは「野球」と「サッカー」どちらが面白い、どちらが物語に向いているということではなく、それぞれのスポーツの機能を把握した上で物語に活かすこと。

他のスポーツもあわせて、「物語機能としてのスポーツ比較」をやると面白そうだなあ(『アイシールド21』のアメフトとかね)と無責任な未来予想図を描きつつ、ブレーキランプを点滅させておきしょう(ダ・レ・カ・ヤ・レ、のサイン)。

というわけで今回は、野球とサッカーを題材に、システムやルールが生み出す物語や物語上の機能を考えてみました。

このブログでは、『ガンダム』など、富野監督のロボットアニメの記事を書くことが多いのですが、ロボットアニメも基本的なシステムやルール(お約束)は決まっており、それらを「ロボットもの」の機能として、どう物語に組み込んで活用するか、というのが重要になります。
同じように「野球もの」という枠組みがあれば、そのスポーツが持つ機能を分析して、どう物語に組み込んで活用するか考えることが必要になる、というのはこの記事を読んでいただけたらご理解いただけたかと思います。
だから、富野アニメ(ロボットアニメ)を考えることと、今回のように野球やサッカーを考えることは、関連性が無いように見えるかも知れませんが、私にとってはそう大差なく、地続きになっています

つまり私はこういう形で物語を考えるのが好きだ、というだけのことなんですけどね。
EURO2008は、無敵艦隊スペインの優勝で堂々の完結です。
アラゴネス監督の次回作にご期待下さい!

決勝の前に(感想を書いてない)準決勝からスペインの戦いを振り返ってみましょう。

準決勝
■ロシア 0-3 スペイン

終わってみればスペインの圧勝でした。
試合から日にちが立っているので、記憶が薄れかけているのですが、その中でもいまだ印象に残っていることを。

・イタリア戦で抑え気味だったセルヒオ・ラモスも積極的に上がる。やはり上がってこそラモス。
・セナすばらしい。イタリア戦も(この後の決勝も)すばらしかった。開催前「アルベルダいるんじゃない?」と言ってごめん。めんごめんご。
・ビジャがケガなんて!息子は!息子は決勝には出れるんですか先生!(出れませんでした)
・代わりにセスクが入って「クアトロ・フゴーネス(4人の創造者)」の4-1-4-1へ移行。
・先取点取った後のスペインは無敵だな。パスワークの高さが最大限に発揮される。
・1-0でリードの展開で、早々と3枚のカードを全て切るアラゴネス。ここは後述しよう。
・セスクのダイレクト浮きスルーからグイサが追加点。采配的中。グイサはいい顔をしてるなあ。
・最後にイニエスタからシルバがとどめ。シュートの意識が強かったのに入ってなかったシルバなのでこれはうれしい。

前半はロシアも何とか耐えましたが、先取点を取られて全てが終わった感じですね。
やっぱりチーム地力として、先制されて2-1に逆転する力はないのは確か。オランダ戦のように先取点を取ることこそが勝利の絶対条件だったように思います。

スペインはアラゴネスの交代策のみ語りましょう。

34分 ビジャOUT→セスクIN
69分 シャビOUT→シャビ・アロンソIN
68分 トーレスOUT→グイサIN

セスク投入はビジャのケガのため当然の処置。問題は1-0で迎えた69分に2枚のカードを切ったところです。
1トップで疲労したトーレスを代えるのは分かるのですが、シャビも代えて2つの交代枠を全て使い切るとは。
残り20分あるので同点に追いつかれたら延長→PK戦も考えられます。延長にフレッシュな選手を投入できないし、GKにアクシデントがあっても対処のしようがない。
負けてる側ならなりふりかまわぬ交代策もやむなしですが、リードしてる方が3枚目の「保険」を捨てるのはあまり無いことです。
この交代はね、もう論理的に考えても説明がつけられない。論理的に説明がつかないことをやって成功させた時、それを「マジック」というんじゃないかな。
「マジック」といえば、ヒディングの代名詞だけど、ヒディングのストーリー(と言うのがふさわしい)は論理的に納得できることが多い。
でもアラゴネスのこの交代は分からない。少なくとも私には分からない。
結果的に成功したので、その理由は後付けで色々つけられるけど、あからさまにリスクがあったギャンブルだった。勝負勘が働いたとしか思えない。

しかしリスクを背負ったギャンブルが成功するのを見るのは何とも快感だ。
世界はそれを「マジック」と呼ぶんだぜ。(サンボマスター)



決勝
■ドイツ0-1スペイン

そして決勝。「勝ったことない無敵艦隊」の汚名を返上しましたね。

・ビジャがいないので、スペインは「クアトロ・フゴーネス(4人の創造者)」の4-1-4-1。
・セルヒオ・ラモスはこの試合もすばらしい運動量。やはり高い位置にいないと面白くない。
・セナも同じくすばらしい。そりゃアランとプロストも謝るわ。ほんとごめんなさい。
・トーレスは速いな。元々ドイツのセンターバックコンビはスピードに難があるので、試合を通じて、てんてこまいマイマインド。
・得点シーンはそのセンターバックではなくラームも振り切って。すてき。抱いて!生んでやる!生みまくってやる!あなたを殺して私も死ぬ!
・この日もアラゴネスは、リードしてるのに、シャビとシルバ下げて、トーレス下げてグイサ投入。3つの交代枠を使い切る。分からん。分かった。この爺さんこういう人なんだ。
・投入したシャビ・アロンソ、カソルラ、グイサは効果的に効いてました。シャビ・アロンソは途中交代ばかりだけど全て良かった。
・80分すぎ、カソルラのすばらしいクロスからグイサはヘッドで折り返しを選択。しかしセナは惜しくも間に合わない。
・グイサは自分で決めれたかも知れないけど、ここでセナが決めたら、影のMVPが最後を締めるいい展開になったろう。グイサあんたええ人や。
・それにしてもスペインのディフェンスがこんなにゆるくないのは初めて見たような。プジョルのアンドレ(ザ・ジャイアント)ぶりも頼もしい。後半になって汗だくになるとアンドレカンドレ感が増すよね

ということでスペインの優勝です。44年ぶりとのこと。

アラゴネス爺はこのまま死ぬんじゃないでしょうか。それほど神がかってました。

優勝の瞬間。ベンチから飛び出す選手達。しかしなぜかアラゴネス監督は腕組みして座ったまま動かない。横にいるコーチも感極まって監督と握手しようとするが、なぜか腕組みのまま手を差し出さないアラゴネス。
「優勝ですよ監督!交代枠を使い切った時はどうなるかと思いましたが、やりましたね監督!………監督?…監督?…か、か、監督ー!」(バリバリバリバリ、バリバリロケンロール)

一方のドイツは最後まで何かやってくるような国ですが、この試合に限っては何かが起きる予感が全くしませんでした。スペインは最後まで前線からのプレスも効いて、苦し紛れのパワープレイすらさせませんでしたね。

シュバインシュタイガーも決勝ではダメでしたね。
必殺のシュバインシュタイガーショットも不発。
「喰らえスペイン、これが俺のネオシュバインシュタイガーショットだーっ!」
「あーっと、キーパーカシージャス君、軽々とワンハンドキャーッチ!」
「な、なにィーッ!」
あれですよ。きっとユニフォームの袖をまくってなかったからダメだったんですよ。

守備的なリスクはあっても何かやってくれるかも知れない(そしてトルコ戦で実際やってくれた)ラームを早々と下げてしまったレーブ監督の采配は、そういう意味ではアラゴネスと正反対でした。
でもアラゴネス爺が名将でレーブ監督がそうじゃない、とか単純にそういう問題でもないよね多分。でも結果を出したのはアラゴネス。結果論なんだよ。結果論は正義で結果イズパワーなんだもん。爺はやることなすことうまくいって結果出したんだから仕方ないよね。

スペインの何がいいって、2010年のワールドカップもこのままいけることですよ。
「クアトロ・フゴーネス」を中心に、トーレス、ビジャ、セルヒオ・ラモス、カシージャス。みんなまだまだ若い。
ユーロで終わりじゃない。夢はまだまだ続く。
ネオエクスデス
全ての国家 全ての選手 全ての試合結果を消し ───そして私も消えよう。

皆様いかがお過ごしですか?
宇宙の法則が乱れる!(挨拶)

ユーロ2008準々決勝

ポルトガル 2-3 ドイツ

クロアチア 1-1 トルコ (PK戦でトルコ勝利)

オランダ 1-3 ロシア

ユーロ2008準々決勝は驚くべきことに、ここまで全てグループ2位チームが勝利。
そして全て私が勝ってほしかった方が敗れ去っています。
どどど、どういうこと?ねえ?どういうことなの?私何か悪いことした?
(宇宙の法則の乱れは心の乱れ。動揺しています。)

スペイン vs イタリア

この上、残る1試合でスペインが負けてしまったら、私のユーロは完全に終わります。
全ての国家 全ての選手 全ての試合結果を消し そして私も消えるよ!
↑これFF5のネオエクスデスのセリフですが、他の存在の有無に関わらず自分が消えたらそれでしまいなのに、道連れで全部消し去ってしまうとこにエクスデス様のやけっぷりが出てていいですね(でも今の私ならそのお心十分お察しできますよ)。

ポルトガル 2-3 ドイツ

放送無かったので見てませんが、ハイライト見る限りドイツの1点目はすばらしかったですね。あんたら南葛黄金コンビか。
ポルトガルは優勝できるとは思ってませんでしたが、もう少し楽しませて欲しかった。
クリロナもリーグ、CLのような活躍はさすがにできませんでしたね。でもバロンドールあげます。

クロアチア 1-1 トルコ (PK戦でトルコ勝利)

トルコは完全に今大会でのラスト5秒の逆転ファイターキャラを確立しましたね。これで3試合連続の逆転勝利です。
クロアチアは本当に残念でした。クラスニッチもがんばってました。彼にはウィガン移籍の噂があるそうですが、ウィガンならCL出れるブレーメンでいいのに。

オランダ 1-3 ロシア

予選リーグでのオランダを絶賛してきたわけですが、この試合に限ってはスコア通りです。 ロシアの方がグッドチームでした。完全に負け。

ノックアウト方式の決勝トーナメントということもあって、オランダは予選と違いかなり慎重にゲームに入りました。
これ自体は妥当なのですが、この妥当な選択が結果的には悪いほうへ働いた感じです。
予選のオランダは最初からトップギアで先制点を奪い、リードされて前がかりで攻めに来る相手に対しさらにカウンターで2点目、3点目を狙うという、サッカーにおける先制点をとったチームの優位性をこれ以上ないほど生かしていました。
慎重にゲームに入ろうが先制点が奪えれば良かったんでしょうが、サイド攻撃が全く機能しない上、あろうことか後半に先制点を奪われました。
こうなるとこれまで自分達が利用していた先制点の優位性と戦うことになります。が、ギアがトップに上がらない。
交代枠もペルシーはいいとして、ブラルーズ→ヘイティンガは恐らく想定外。その後のエンゲラール→アフェライは驚いた。ロッベンはケガ?
早めに3枚切ったものの事態は好転せず、延長ではオランダは全然動けてませんでした。
結局、これまでのオランダらしさを見せることは出来ず、逆に相手側ロシアに自分達がやってきたことをそのまま返されました。

そのロシアは勝利に値するすばらしいチームでした。
フィニッシュワークとディフェンスラインには人材的な不足感はありましたが、組織としては本当にすばらしい。
鬼のようなプレスとフリーランニングの質と量。ペナルティエリア内に6人飛び込むような飛び出し。
エースのアルシャビンは本当にいい選手ですね。男前だし。エンゲラールからボールを奪ってのカウンターからのシュート、2点目の絶妙なクロスによるアシスト、止めを刺すスローインからの3点目のゴールと獅子奮迅。
延長で1点とったあとのロシアは自信に満ち溢れてました。あそこで完全に自分達が上だと感じたんじゃないですかね。もう1点取ってとどめ刺す気まんまん日曜日でした。
(つまりリードした1点を守るより、もう1点取ったほうが手っ取り早いと思えるほどのパワーバランスだった)

あとはロシアの監督ヒディングに触れないわけにはいかないでしょうね。
ロシアの監督に就任した際は正直「なんでヒディングほどの人が?物好きな」と思いました。ごめんなさい。謝ります。ここまですばらしいチームを作り上げるとは。
ロシアの延長で2点獲るような運動量と攻撃的なメンタルはヒディングの影響が大きいんだろうと思います。
ヒディングのプランに「0対0の状況が続いたとき、あせるのはうちじゃなくてオランダの仕事だ。そしてその時がうちのチャンスだ」という基本線があった気がします。
そうだとすると慎重にゲームに入ったオランダはヒディングの思う壺だったのかな。結果論としては格上として序盤から押せ押せでいけば良かったような気がするね。今までのオランダらしく。
オランダの英雄クライフ曰く「勝つときは多少汚くても良いが、負けるときは美しく。」ですがオランダが負けるときは常にオランダらしくないので、そうなりようが無い気がしますね。

それにしてもヒディングを監督に自国開催のワールドカップを戦えた韓国がうらやましい。
W杯4位という結果がうらやましいのではなく、国としてのサッカーの理想形がヒディングによって作られたことが心底うらやましい。
韓国の理想は攻撃的なサッカーで最高の結果を残した日韓W杯のサッカーで、それは国民全体のコンセンサスになっているはず。
ヒディングの後の代表監督は国民が求める理想のサッカーと戦わなければならない。国民の望まないサッカーをする監督には国民がノーと言うだろう。
それは1回のW杯のものだけでなく、今後何十年追い求めることが出来る貴重な財産だ。
日本にはサッカー協会にも国民全体にも絶望するほどそれがない。

あとは無敵艦隊スペインに希望を託します。
マリオのスターぐらい無敵時間が短い無敵艦隊(予選しかもたない)なので心配しすぎて、胸がはりさけブラが破れ恥ずかし乙女なのです。
ユーロ2008開催記念企画。
サッカー選手をそれぞれ学生として、学生服とブレザー、どちらのイメージなのか?どっちを着るのが似合うか?

ワールドサッカーが好きな理由はサッカーの試合そのものだけでなく、全世界を対象とした壮大な"キャラクターもの"だからでもあります。
三国志みたいなものです。しかも世界中を舞台にした、毎シーズン武将が増えていく三国志。面白くないわけがない。

試合そのものを楽しむのは当然として、選手=キャラクターも面白く楽しむのが私の好みなのですが、実は男性で同じように楽しめる人が身近に少ないのです。
割と男性はストイックにスポーツとしてのサッカーを求道している人が多い気がします。
その点女性のサッカーファンは、キャラクターものとしての楽しみ方を心得ている方が多いような気がしますね(アイドルやジャンプマンガ等のように)。

幸い1名、サッカー好きかつこういう遊びも好きな友人がいるので、あれこれサッカー選手をネタにしたバカ話をいつも考えているわけですが、以前彼と考えたのがこれです。



【学ラン or ブレザー】サッカー選手 学ランとブレザーどっちが似合うか?

冒頭の通りサッカー選手をそれぞれ学生として、学生服とブレザー、どちらのイメージなのか?どっちを着るのが似合うか? を想像する遊びです。
これが大変深く(思慮は絶望的なほど浅いが)、面白かったので紹介しましょう。
皆さんも知っているサッカー選手がいたら「学ラン or ブレザー」を考えてみてください。

まず初めは分かりやすサンプルとして、ブレザー、学ランそれぞれを代表する選手をご紹介します。

【ブレザー代表】
フェルナンド・トーレス
フェルナンド・トーレス
スペインのエース。チェック柄のズボンが似合いそうです。学園の王子なんでしょう。

【学ラン代表】
アラン・スミス(短ラン)
アラン・スミス

ジョー・コール(長ラン)
ジョー・コール
このネタの出発点は彼ら2人から。アラン・スミスは学ラン下に真っ赤なTシャツ、チェーンじゃらじゃら。ジョー・コールは竹刀とゲタのオプションを希望します。特にスミスは実際もケンカっぱやくて特攻隊長の素質十分。

これだけで「あー、そういうことね」と面白さが分かっていただける方は先へお進みください。
それでは主要国の学ランorブレザー状況を見てみましょう。



<イングランド>

【学ラン組】
スティーヴン・ジェラード
ウェイン・ルーニー(短ラン)
アラン・スミス(短ラン)
ジョー・コール(長ラン)
ポール・ロビンソン
ピーター・クラウチ

【ブレザー組】
フランク・ランパード
ジョン・テリー
デビッド・ベッカム
ポール・スコールズ
ギャリー・ネビル
オーウェン・ハーグリーヴス
ギャレス・バリー

ここは何と言っても、労働者階級のリバプール工業高校と、家柄のよろしい私立チェルシー学園のコントラストでしょう。
学ラン組のヘッドは当然ジェラード。その下にルーニー、スミス、ジョー・コールの特攻隊長がつく。ロビンソンは捕まってボロボロにされる役でしょうか(でも屈しない)。
「世界一キモかわいいストライカー」「3人目のアンガールズ」ことクラウチは、ルーニーに今週のジャンプとコーラを買いに行かされていると思います。
一方、ブレザー組の総代は、サッカー界のサラブレッド、ランパード。副長はテリー。ベッカム、スコールズ等ユナイテッド組はすでに引退した3年生という感じ。

<イタリア>

【学ラン組】
トッティ
デ・ロッシ
アクィラーニ

【ブレザー組】
デルピエロ
ピルロ
インザーギ(両方)
ジラルディーノ

イタリアも分かりやすく、北のミラノトリノ学園と、南のローマ帝拳高校の対立構造です。
学ラン組は、ローマ、ラツィオ中心。旗頭はもちろんトッティ。その舎弟に、サッカー界の勝嗣、米示ことデ・ロッシ、アクィラーニがつく。
ブレザー組は、ユーべ、ミラン中心。トップはやはりデルピエロでしょうか(かつてはマルディーニだったでしょう)。
マテラッツィはどっちなんでしょうねえ。迷いますが恐らくすでに事件を起こして退学になっていると思います。
基本的にローマのろくでなし共がケンカを売るが、ミラノに相手にされなくてBLUESという展開。
ここに入れてないメンバーのうち、カンナバーロは基本、柔道着のまま学校にいればいいと思います。ナポリたん(ナポリっ子の意)的には学ランなんでしょうかね。
ガットゥーゾが本当に似合うのはプレートアーマーなので、十字軍に従軍すれば良いと思います。(カブトを脇に抱えて槍を天にかざす)
ルカ・トニは結婚詐欺師の伊達男なので、白スーツ、帽子、バラの花束を標準装備でいいんじゃないでしょうか。あくまで詐欺師としての二枚目です。下まつげパッチリ系の。
カモラネージは「生活に疲れきった主婦」が一番似合うので、むしろ子供を学校へ送り出す側です。その後エプロンして布団たたきで布団にストレスをぶつけています。

<スペイン>

【学ラン組】
プジョル
シャビ
イニエスタ
ビジャ
シルバ
セスク
ホアキン
カシージャス

【ブレザー組】
グティ
フェルナンド・トーレス
セルヒオ・ラモス
シャビ・アロンソ
ヘスス・ナバス

スペインは、レアル巨人高校=ブレザーと、バルサ阪神高校=学ラン、ですかね。あくまで基本線ね。例外的にカシージャスだけ学ランのような気がします。
学ラン組リーダーは、チリチリディフェンダーズのリーダーも務めるプジョルでしょうか。
ブレザー組リーダーは、トーレスはあくまで王子ポジションなので、年季からいっても3年のグティ先輩でしょうか。
バレロンは白衣が一番似合うと思いますので、徹夜明けの研究室でぼさぼさ頭のままビーカーコーヒーを飲む研究員が良いです。
ラウールをどうしようか実は決めかねています。基本線で行くならレアルでブレザーなんですが。何か学生服以外のぴったりがある気がして。
あ、警官というのはどうでしょう。自転車乗ってる日本の警官。迷子の子供を保護するラウール。親切に道を教えるラウール。お年寄りをおんぶするラウール。
(ちなみに我々の間ではすでにドイツのメルテザッカーが、警官というか駐在さんキャラに設定されております)

<その他>

【学ラン組】
バラック
クローゼ
リベリー
アンリ
トレゼゲ
ファン・デル・ファールト
スナイデル
ダービッツ
ロシツキー

【ブレザー組】
イブラヒモビッチ
リュングベリ
フリンクス
テュラム
メクセス
ヨルゲンセン

バラックはゲルマン高校のヘッドでしょうね。
クローゼは、どノーマルの無改造学ランを着ています。胸ポケットにクシと生徒手帳。
オランダ勢は私の中ではなぜか学ランの印象なんですよね。なぜでしょう。ダービッツは保護メガネ着用で学ランです。
すみません。アンリの学ランは完全に「どっちが面白いか」で決めてしまいました。
ロシツキーは迷いましたが、学ランかなあ。私立の青学ランでリスを常に連れているピアノ少年というのはどうでしょう(フィールドのモーツァルトだけに)。
イブラ様は着崩したブレザー組のイメージがします。ネクタイ無しの。ブレザー学園の範囲内の不良といいますか。 リュングベリは昔の赤髪のイメージで。
フランスは攻撃陣が学ラン、守備陣がブレザーかな?テュラムはメガネ着用。かなり頭がよろしい模範生徒だと思います。

クリスティアーノ・ロナウドがいませんが、彼は当然ハイスクールなど行かず少年ギャング、ジェット団のリーダーです。
(しいて決めるなら、ブレザーより学ラン+スクーターの方がやんちゃさが表現できるのではないでしょうか)

↓クリロナ様のご活躍は「ウエストサイドハーフ物語」をご覧ください。
http://highlandview.blog17.fc2.com/blog-entry-46.html



とりあえずヨーロッパ編は以上です。
純粋にファッション的な似合う似合わない、面白い面白くないが基本で良いのですが、イタリア、スペインのように対立構造に当てはめてみるとなかなか興味深いことになります。
その上で、国内での学校同士の抗争(クラブ間)→国外の学校との抗争が勃発→国内の学校が連合を組む(つまり代表チーム)という展開が燃えるかと思います。

あくまで私的な意見なので「いや彼は絶対学ランでしょ」「なんでブレザーが似合う彼を忘れてるの?」というのもあるかと思いますので、ご意見・ご感想などありましたらよろしくお願いします。

最終的には「徹底討論 学ラン or ブレザー 白黒ハッキリデッドオアアライブ6時間スペシャル」が放送出来ればいいんじゃないでしょうか。国民全員に是非を問う感じで。

今回ヨーロッパ編ですが、南米その他編はまたやる予定です。監督を中心とした先生編も面白そうですね。担当科目とか決めて。
お楽しみに。(しなくても俺の楽しみなので勝手にやりますけども)

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