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2013年は今日で終ります。

ブログを5記事 ご覧下さい。




ロボットアニメ第一話で、少年は子宮から出てロボットへ駆け出す


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母から旅立つためのG戦場シェルタードア <『機動戦士ガンダム』にみるロボットアニメ第一話の始め方>

ロボットアニメという虚構性の高いフィクションでは、ただロボットが存在しているだけでは、ロボットアニメとして成立しません。
『機動戦士ガンダム』第一話を改めて見直しながら、難しいロボットアニメ第一話の三要素を考えていこう、という記事。

『ZZ』は正直「ハマーンいじり」が全然足らないと思う


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空虚なハマーン・カーンを救うことは可能か<『機動戦士ガンダムZZ』感想戦>

Twitterでの『ZZ』語りを受けて、ツイートしたものを追加・修正した記事。
ハマーン・カーンのキャラクターについてと、彼女を救済する可能性について検討しています。「救済」というものがどういう意味を指すかは、ぜひ記事をご覧ください。
大筋はツイート時と変わっていませんが、かなり加筆・修正(脱線ともいう)して、ブログ記事として仕立て直しています。関連してぜひ読んでほしい、ツイートまとめ、ブログ記事へのリンク付き。

『ZZ』については、過去にいくつか書いた記事がありますので、順番に読んでいただくと、問題意識とどう整理したかの流れが分かりやすいかも知れません。

『ZZ』記事(1)
だから少女は、毎度コントロールされる。<富野アニメ 洗脳少女の系譜>

『ZZ』記事(2)
【2011年記事まとめ】好きあう真似事や傷を舐めあう道化芝居でもいいじゃない。だってにんげんだもの。

『ZZ』記事(3)
僕達は分かり合えないから、それを分かり合う。<『機動戦士ガンダム』シャアとハマーンのニュータイプ因果論>

キルラキル キねばキラレる何事も、キルは服のキレぬなりけり


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モブらはみんな生きている<『キルラキル』からはじまるモブキャラクター話>

『キルラキル』の背景をにぎやかす、本能寺学園のモブ生徒たちを中心に、マンガやアニメのモブキャラクター話。
いちばん書きたかったのは『宇宙英雄物語』のパートだと思う。

仕事できる魔王 それが 彼女の好み


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都会では、バイトする魔王が増えている<『はたらく魔王さま!』第一話の問題は今日の雨、傘がない>

『はたらく魔王さま!』第一話で引っかかりを覚えた、魔王から勇者への「傘渡し」のシーンについて。
第一話の難しさの話として、このアニメ見てなくても分かるような記事にしてますので、ぜひどうぞ。

ゲーム系のネタ・アイデアなど


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さあ、行こうぜ!「丘の向こう側」へ<『まおゆう魔王勇者』と『聖戦士ダンバイン』の世界干渉>

アニメ『まおゆう魔王勇者』の話……なんですけど、『まおゆう』の話全然してないね。
なんだろうねこれ(おまゆう)。
後半は、バイストン・ウェルをネタにしながら、異世界への干渉方法についてあれこれ。散漫に。



2013年の記事は以上です。

今年は、年末ギリギリにハマーン記事にエネルギーを注いだ瀬戸際の魔術師だったため、一年まとめ記事に注ぐ時間がありません。よって「ごっつええ感じ」最終回風にシンプルにお送り致しました。
記事タイトル後半は、皆さん当然お分かりのとおり『心はロンリー気持ちは「…」』です。
暦の上ではディセンバー。でもハートは80年代。

去年同様、記事数が少ないので、ボリューム増やすために2013年アニメのひとくち感想をお送りしようと思っていましたが、それも中止です。
ひとことだけ言うなら、『ゴールデンタイム』のキャンパスライフより、『のんのんびより』のにゃんぱすライフの方が私には快適だった、ということぐらいでしょうか。

あ、あれってハクビシン?的なことをいえば、今年のGWに実家に帰ったときのこと。
実家の父は、定年後の趣味として農業を始めて、野菜の世話を毎日してるわけですが、それを食べに来るハクビシンなどの攻撃から守るため、色んな対策を講じて日夜戦っている、と母に聞きました。
なにそれ?面白そうなソーシャル育成ゲームしてるなー、と思いました。
場合によっては、ホームセンターなどでの課金が必要らしい。
そんな農業びより。

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今年はここまで。
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師走のある日、Twitterにて『機動戦士ガンダムZZ』についてのやりとりを見かけました。
いくつかの話題が展開されていましたが、その中で「ハマーン・カーンの始末」についても議論されており、これに触発された私は、昔考えていたことを連投でツイートしました。

内容は「ハマーン・カーンの救済」について。
『ZZ』最終回で死んだハマーンを、何とかもう少し救うことができないだろうか、という検討です。

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この記事は、その時のツイートをベースに加筆・修正をしたものになります。
なお、今年も結局数本しか記事書いておらず、それゆえの「師走の悪あがき」でもあることは否定できないところです。



そもそもハマーン・カーンとはどういうキャラクターなのか


以前の『ZZ』記事の際に書いていますが、ハマーンというのはかなり空虚で脆弱なキャラクターです。

ハマーンはシャア・アズナブルの存在を大前提にしたキャラクターで、実際、ハマーンの行動原理は「シャア無き欠損をどうするか」というものに尽きます。
シャアが出演をドタキャンした『ZZ』においても「シャアがいないハマーン」というキャラクターになっていて、結局のところ、シャアの存在をキャラクター成立の前提としていることに変わりはありません。

だからといって、ハマーンはつまらない、という単純なことにはなりません。

私は「ハマーン様!」と呼んで慕うようなネオ・ジオン兵士のような気持ちは一切ありませんが、それでもやはり彼女は面白いキャラクターだと思います。

ここは、kaito2198さん(TOMINOSUKI / 富野愛好病)のすばらしい言を借りましょう。

ハマーンのこういった空虚は富野の意図上の産物だ。
所詮「その程度でしかない女」であること。
その空虚な中身と高い地位のアンバランスさが持ち味のキャラだ。
これがハマーンというキャラのすべてだ。


これ以上簡潔かつ明快にハマーンを説明する言葉を私は知りません。
(実を言うと自分で表現しようと挑戦したのですが、冗長になるばかりでしたので素直に言葉を借ります)

ハマーン救済の方向性


そんなハマーンにとって、『機動戦士ガンダムZZ』というTVシリーズ自体が、1年をかけた救済と鎮魂の物語と言えるかも知れません。

ハマーンがもう少し個として独立したキャラクター像をもつチャンスでもありましたが、その方向においてはあまり上手くいっていると言えないと思います。
もちろんハマーンのシャドウであるプル&プルツーという形でのキャラクター展開は行っていて、これは私も好きなのですが、それもあってかハマーン本人の出番も少ないですしね。

こうした想いもあって昔、ハマーンをもう少し救済できないかな、と検討してみたことがあります。
ここでの救済とは「ハマーンを生存させること」ではなく、あくまでキャラクターとしての救済です。
ハマーンの生死は問題ではありません。

では、どうすればいいのか?
方法はいくつか考えられると思います。

例えば、ハマーンの過去を描く方法はどうでしょう。
キャラクターとして唯一の拠り所とも言うべき、アクシズでのシャアとの出会いと別れのようなものを回想などを交えながら、過去を描いてハマーンのキャラを掘り下げる。
一体、過去にハマーンとシャアの間に何があったのか?ハマーンはなぜあのような女性になったのか?彼女の裏側にある深い悲しみとは?

面白そうですか?
私はこの方法、完全な悪手だと思います。選ぶべきではないですね。

あえて描かれないことで存在しているキャラクターを台無しにする行為でしかありません。
過去のトラウマを明かして内面を加えても、単にどうしようもなくつまらないキャラクターになるだけでしょう。

ここから個人的な余談になりますが、私は、トラウマ(問題)を持つ女の子が色々出てきて、男の子がそれを順番にカウンセリングしていくようなアニメが好みではありません。
女の子がたくさん出てくるようなゲーム原作のアニメとかですと、昨今の話数(クール)の短さも相まって、どうしてもそうなりがちですね。
ゲームについては、その方面をプレイしないので深くは分かりませんが、ひとつの最適化されたシステムだと思います。ゲームシステムとして効率的で使いやすい良い仕組みだと思いますから、問題とは別に思いません。

ただアニメとして物語を見る立場のとき、例えば何らかのトラウマが出てくるとしても、過去のトラウマを掘り起こしてキャラクターを形作るより、今、目の前でトラウマが生まれ、キャラクターと人間関係が変容してしまうタイプの作品が私は好きです。
主人公たちが各自の考えのもと動き、最善を目指したにも関わらず、運命の歯車によってドラマが生まれる。その瞬間が見たい。立ち会いたい。

私のこの嗜好のルーツは、恐らく幼少期から見ている富野アニメにありそうな気がしています。
誰も望んでいなくても戦争は始まってしまうし、人も死んで憎しみの連鎖も止まらない。
良かれと思って白旗降っても「一人残らず殲滅する」ことになってしまうし、バーン・バニングスも最初から「過去」を持つ黒騎士の姿では登場しない。彼は物語を通じて堕ちていき、黒騎士に「なる」のだ。(そして親切なタンカーに拾われるのだ。そのタンカーは撃沈するのだ)

もちろんこうしたドラマ展開は、当時の玩具主体による長い放送期間に支えられていたでしょう。
1年間の時間があり、売るべきロボットがあり、そして語るべきドラマ(内容)がないというフォーマットだったからこそ、富野由悠季は不足部分であるドラマを提供(好き放題)できた、とはいえます。

こう考えると子供時代の、特に『ザブングル』から『ガンダムZZ』までの期間の富野アニメは、NHK大河ドラマのような形で私は受け取っていたと思えます。
1年間かけてドラマを見て「来年の大河はなにやるの?」と期待する感覚。つまり来年も放送するのは当たり前。今度はどんな作品なんだろう?と楽しみにできる土曜夕方5時半。

ちなみに私が初めて自発的に1年間視聴したNHK大河ドラマは『独眼竜政宗』。
この『独眼竜政宗(87年スタート)』が、土曜5時半枠、最後の作品『ガンダムZZ(86年スタート)』の翌年のドラマだったことが印象的です。
つまり私は、最初の記憶が長浜ロマンロボシリーズで、次に富野大河ロボアニメ見て、そして『ガンダムZZ』のあとNHK大河ドラマへ行ったんだろうと思います。

あと『独眼竜政宗』での伊達政宗の少年期が、

・幼少時に大病を患い隻眼になるが、母に疎まれる。
・和議を申し出た敵に、犬いや父を拉致され、人質の父もろとも全員射殺する。
・母は政宗より弟をかわいがり、政宗に毒入り膳を食わせ毒殺をはかる
・何とか命を取り留めた政宗は、母が愛する弟を斬殺する。


といったレッツパーリィ(壮絶)な親子関係だったんですが、「カプセルの中で輝宗無残」「親が子供に毒を食わすのか!」みたいな感じで何年も富野アニメを見てきた子供にとっては、むしろ親しみやすかったという。

ハマーン・カーンを救う法


ああ、壮大に脱線した。ハマーンと政宗は全然関係ないし、νガンダムは伊達じゃない。
……そうだよね。νガンダムは伊達じゃないよね。νは上杉謙信かな?で、サザビーが山県昌景。
伊達は普通に考えればベルガ・ギロス(ザビーネ乗機)でいいんだけど、ここはクロスボーン・ガンダムX2でどうか。十字架背負って、勝新秀吉(百式)の待つ小田原へ行く仕様。

いや大河ガンダム戦国伝もどうでもいいので、いい加減ハマーンの話に戻しましょう。

ハマーンの救済については色んな方法が考えられるのですが、個人的に好みなのが、ジュドーの妹リィナを使う方法です。グレミー・トトによってネオ・ジオンに拉致られた少女リィナをハマーンとがっつり関わらせます。

STEP1 ハマーンとリィナを近づけてみよう


リィナをハマーンと関わらせるためには、設定にひと工夫必要になります。
例えばミネバ・ザビのご学友か遊び友達、またはハマーンの侍女見習いみたいなことにして、常にそばにいて、ハマーンを見られる身分にするのがよいでしょうか。

ハマーンからすると、リィナはグレミーから送られたスパイにも思えるでしょうが、政治的なパワーバランスとか逆利用の可能性からも、あえてリィナを排除せずに、ミネバや自分の側に置く、という感じに。
もちろん、あのジュドー・アーシタの妹というのも(表には出さないけれど)あるかもね。

これによりハマーンを見つめる客観カメラがひとつ置かれます。
つまりこれは「私はいつもひとりだ」のハマーンを、第三者(リィナ)の目で立体的にしてみようという試みです。

シャアが出ていき、シングルマザーとして独裁状態のネオ・ジオンでは、みなハマーン様万歳で彼女に依存し、頼りきり。他に関わりがあるといってもグレミーのような若造の政敵ぐらいで、いずれにしろジオン内部の人間だけ。

外部からさらわれてきたリィナは、ジオンと全く無関係の異物であり、ゆえに彼女はジオンとハマーンの観察者たり得ます。なんだかんだ言うとりますが、つまりは単純にリィナによる「ハマーン・カーン観察日記」が面白いかなと思うわけです。

ちなみに『ZZ』本編にはハマーンを外から見る視点がないせいか、終盤(スタンパ・ハロイ回)において、サラサ・ムーンを登場させて、無理やりハマーンの理解者であるような発言をさせたりしています。

サラサ「この様な場所を与えられたのも、光のお導きかも知れません」
ラサラ「姉はあなたを救いたいと考えているのです」
ハマーン(変装)「ご親切なことね。どうやって助けて頂けるのかしら」
サラサ「心の中に隠していらっしゃる物があります。それを光の下にさらすのです」
サラサ「自分を誤魔化していては、いつまでたっても光を見る事は出来ませんよ」

ジュドー「あんたの妹が死んだんだぞ。これもハマーンという女のせいだ」
サラサ「そうです。ハマーンは危険です。でも、とても悲しい女性です」
ジュドー「ハマーンは冷たい宇宙に追われたから、地球圏の人々を呪ってきたんだ」
サラサ「だから、悲しいのです。彼女は。ですから……」


歓楽コロニー・タイガーバウムを舞台にした第40話「タイガーバウムの夢」と第41話「ラサラの命」は、スタンパ・ハロイのエロオヤジっぷりや、富野アニメ定番の女装、コロニー内でのズゴックvsアッガイなど、コメディ回だと認識されがちです。

確かに見た目は完全にコメディ回ですが、役割としてはハマーンとジュドーの最後の生身での接触回であり、前述したようにこれまで第三者から語られることがなかったハマーンがサラサによって見定められる回でもあり、わりと重要なことをしています。

あくまで推測にすぎませんが、ジュドー一行、ハマーン、サラサを一箇所に集めるシナリオの必然がまずあり、それは結局、敵味方+第三者の女性陣が一同に会すことになりますから、美女収集家のコロニー所有者スタンパ・ハロイが用意されたのではないかと思います。

とはいえ正直なところ、サラサによるハマーン語りは唐突感と違和感たっぷりです。
サラサは他にも「ジュドーをこれまでハマーンの悪意から守ってきたのは私達の波動のおかげ!」と言っている宗教団体教祖ですので、霊的な能力というか巫女属性というか不思議な洞察力あるよね?ね!ね!といった無理やり納得してね感満載でした。

要は第三者のポジションからハマーンを見て、コメントするようなキャラクターが用意されていないんですよね。
だから終盤でみんながもう忘れかけてたようなサラサに役が回って来たのでしょうけど、それぐらいなら中盤からリィナにやらせた方がいいんじゃないかというのが、私の考えです。

STEP2 アクシズの少女リィナ


リィナをハマーンに近い所に置いたとすると、リィナはハマーンの無理してるところや孤独なところ、醜い部分やドス黒い部分もいっぱい見ることになるでしょう。見届ける人が必要です。全部見ましょう。

リィナは普通の少女として、ミネバやハマーンに何らかの好影響を与える一方、恐らく「リィナの血」で見せたようなノブレスオブリージュでハマーンと意見対立したりするでしょう。
ネオ・ジオンにおいて、ハマーンに口答えをして、口喧嘩してくれるのは、恐らく異物であるリィナだけ。
ここはほとんど世界名作劇場というか、フランクフルトのハイジでもいいかも。
ハイジ=リィナ、クララ=ミネバ、ロッテンマイヤー=ハマーン。

ハマーンに対して、外部刺激のジュドー、内部刺激のリィナのアーシタ兄妹という感じでしょうか。
内部というかハマーンの隣にいるのは、男性ではなく同性のリィナの方がいいと考えます。

ちなみにこういうリィナであった場合、一般的に嫌われがちなビーチャとモンドはネオジオンに打算で寝返ったあと、リィナを守るためにあえて留まったり、もしくは両勢力を行ったり来たりしたり、効果的なキャラクターになり得ると思います。(ネェル・アーガマの艦長になるよりも)
『∀ガンダム』のブルーノとヤコップ。または『人形劇三国志』の紳々、竜々ですね。

STEP3 ジュドーvsリィナの宇宙兄妹対決


さて、物語の転換点として、ジュドーがリィナ奪還を掲げてネオ・ジオンと戦う一方、ここいらでリィナはミネバとハマーンを知ることで、彼女らをサポートする役割につくといいなと思います。
ネオ・ジオンのというよりミネバとハマーンへの個人的なサポートになるでしょうか。
それは兄ジュドーにとって、最愛の妹が敵の味方をしているように見えるかも知れません。

リィナは兄ジュドーが与えたくて与えられなかった高等教育やレディとしての教育を、グレミーにさらわれてきたことでネオ・ジオンで受けます。
教育を受けて、ハマーンとミネバを隣で見たリィナは、妹奪還のためだけに近視眼で戦うジュドーよりマクロ的な視点で、兄の前に立ちふさがってもいいかな、と思います。
これはリィナの自立による兄離れでもあるし、兄へ妹離れを突きつけることにもなりますね。

兄の救出を待つだけの動機設定用キャラではなく、自らポジションを決めて動けるような自立性を手に入れ、状況次第で兄とも対立できるようなキャラクターへ変化するわけです。
これを実現するのが「兄ジュドーの望みであった教育の賜物」というのが皮肉になってよいかな、と思います。

「お兄ちゃん、私のために戦争するのも、ハマーンを倒せば戦争が終わるというのも両方間違ってるよ」

で、最終的には、ハマーンがシャアの気配(強いお兄ちゃん)を感じてこだわりまくったジュドーを、彼の最愛の妹が劇中で捨てたらいいと思うんですよね。
兄に依存せず、対等な自立した個人の立場で、兄と対話して、協力して、少しマシな戦争をするよう努力する。

それをハマーンにすぐ近くで見せる。
ハマーンを見てきたリィナが、最後にハマーンに見せる側にまわる。

STEP4 リィナとハマーンの類似と救済


リィナ・アーシタは、もちろん本編でこのような重要な立ち回りをするキャラクターではありません。
ここまでのことをするなら、キャラクター自体にかなり手を入れる必要があるでしょう。
なぜならリィナもまた、ジュドーの存在なしには成り立たない空虚で脆弱なキャラクターだからです。

物語前半は、敵にさらわれることでジュドーが戦争に参加する動機づくりをさせられました。
物語中盤で死んだことにされ、ジュドーはリィナ救出ではなく自分の意思で以降の戦争に参加することになります。
最終回で「死んだような気がしたがそんなことはなかったぜ!」が発動し、感動の再会をしましたが、最終的な生死は問題ではありません。
要するにジュドーに動機の再設定をさせた以上、死んだままにしておいて構わない、存在理由がなくなるようなキャラクターなのですから。

シャアに存在理由の多くを寄りかかるハマーンと、その意味で変わりはありません。
ハマーンにとってのシャア。リィナにとってのジュドー。共に男性に存在理由を依存しています。

そんなリィナが、キャラクターとしてジュドーから自立して兄と対等な関係になれたら、そしてハマーンにそれを間近で見せることができれば、あとはハマーンの生死がどうなろうと、どうでもいいはずです。

私は、ハマーン自体を大きく変更させる必要は無いと考えています。ハマーンはハマーンのままでいい。
かといってハマーンを変えない以上、ジュドーとくっつけることもしません(シャアからジュドーへ依存対象が変わるだけなので)。
ただ、リィナが兄から自立して、キャラクターを獲得していくのを見てくれさえすればそれでいい。

以上が私の考える「ハマーンの救済」です。

富野アニメ感想戦


長々と(幾度も脱線しながら)語ってきましたが、念のため申しますと、これは「『ZZ』はこういうストーリーだったら良かったのになあ」という話ではありません。
『ZZ』が問題や歪みを抱える物語であることは確かですが、作品批判でもありません。

あくまで『機動戦士ガンダムZZ』という作品が存在する上で考える、可能性の検討に過ぎません。
将棋の対局後に行われる感想戦のようなものです。対局内容について、可能性を検討したり、最善手を探したりするアレです。
例え何か良い手を思いついたとしても、それで行われた対局が何一つ変わるわけでもないし、勝敗も覆らない。
では感想戦に意味がないかといえば、そうではなく、客観的に過去の対局を見つめ、来たるべき未来の対局のために行われるはずです。

もちろん私は棋士ではなく、TV越しにNHKの将棋中継を眺める趣味の将棋好きに過ぎませんけどね。
なので、そう、単なる趣味ですね。(このブログを古くから読んでいる方は、私がアニメ感想戦を多くやっていることもご存知であろうかと思います)

後続作品による問題の解消


Twitterでは『新約Zガンダム』のように『ZZリメイク』の話題も出ましたが、その後の富野作品では過去作品の問題点が解消されたり、描き方が変化したりもしています。
感想戦は未来のためにあります。過去は踏まえた上で、リソースは未来の新作に投入すべきです。
それで充分、問題や歪みのある過去作品も活かされていると言えると思います。

Twitterでは、またこのような言及も頂きました。


「拠り所にしていた男性から卒業する」というのはとても良い表現だなあ、と思います。
ハマーンはシャアを支配したいという願望に支配されてましたからね。この支配からの卒業。

また富野監督作品ではありませんが、『キングゲイナー』に参加した大河内一楼さんの脚本による『コードギアス』では、物語の土壇場で兄ルルーシュの前に立ち塞がるのが、彼が守ろうとしていた妹ナナリーという形で、本稿で書いた兄妹対決をより極端に(センセーショナルに)描いています。

ルルーシュとジュドーは、妹をキレイなままにしておくために手を汚す兄、という意味で似ているところもあり、色々と比較しても面白いでしょう。
古典的な表現でいえば両者とも「病弱な妹のために、盗みをやった金で薬とパンを買う兄」です。

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それでは最後に、本稿に関連して、ぜひご紹介したいリンク先をいくつか。

ガンダムZZ覚え書き。
http://togetter.com/li/594369

そもそもこの記事を書くきっかけとなったTwitterでのZZ話をされていた、あでのい(@adenoi_today)さんが、関連ツイートをまとめてくださいました。私が読んでいたのは一部分に過ぎなかったので、大感謝しながら読みました。ありがとうございます。
あでのいさん中心に多くの方の参加によりバラエティ豊かな内容ですので、ぜひご覧ください。

「故郷がない」富野由悠季は、しかし故郷探しの旅を描き続けるのだった。
http://tominotoka.blog.so-net.ne.jp/2013-04-04

富野とかBLOGサイト2の坂井哲也 さんの記事。Twitterで見かけた『ZZ』話において紹介もされていましたが、『ZZ』のというより、富野由悠季の創作について本質に迫る記事です。
なぜスペースをラナウェイしたり、エクソダスするかい?しないといけないのか、それがきっと分かります。

ハマーン・カーンというキャラとZZという作品のこと
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-1182.html

「このマンガがすごい! 2014」にも寄稿された(読みました!)TOMINOSUKI / 富野愛好病のkaito2198さんの記事。この記事だけでハマーンの本質については説明されていると思います。
「ハマーン様!」と慕うファンも、1回この記事読んだ上で「ハマーン様!」と慕い直すといいんじゃないでしょうか。
この記事から見れば、私の『ZZ』感想戦による「ハマーンの救済」は、蛇足でしかないと思っています。
まあ、性分なんで仕方ないね。でも、こういう物語やキャラへの未練は、みっともないけどこれはこれで必要だと思っていたりもします。

僕達は分かり合えないから、それを分かり合う。<『機動戦士ガンダム』シャアとハマーンのニュータイプ因果論>
http://highlandview.blog17.fc2.com/blog-entry-206.html

最後は手前味噌ですが、以前書いたハマーンがらみの記事を。
『ZZ』最終回でジュドーは木星へ旅立ちますが、そのパートナーがなぜルー・ルカなのか、という点に関して疑問を持つ方がいらっしゃったら、ご覧になってみてください。ルー・ルカに一定の妥当性はあります。

それにしても『ZZ』の記事をこういくつも書くことになるとは、自分でも思わなかった。
『ダンバイン』もそうですが、問題や歪みをもった物語である方が、意欲を掻き立てるということはあるでしょうね。
問題点も含めて作品を愛しているのは間違いない。ただ、年に何度かしか愛を囁かないだけなんだ。

みなさんも『機動戦士ガンダムZZ』見て、自分なりに感想戦やってみたら、きっと楽しいと思うよ。
じゃあ、またね!(製作・著作 NHK教育テレビ的な終了)

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さて毎年恒例、一年の締めくくりは本年度の当ブログ記事まとめです。
……まとめるも何も、2012年は、記事が5本しかありません。

もともと多く書ける方では無いとはいえ、さすがに最小記録。5本では完全に自由契約選手ですよ。
来年は、複数年契約が結べる程度にもう少し精力的に活動し、ラルフ・ブライアントぐらいアッパーなスイングで、派手な打ち上げ花火(か三振)でもあげたいと思います。最後にドカンと虹のグランドスラム。
(というような適当な事を感情が全く動かないままタイプしてるようでは来年もダメだな、と思います)

ただ各記事は手間暇をかけており、それなりに読み応え(キルタイム的な意味で)はあると自負しています。
では、2012年記事TOP5をどうぞ。



『機動戦士ガンダム』関連記事(当ブログの主力)


Love Love ハマーン・カーン お願いきいて(魔法の摂政ブラスターハマーン)


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僕達は分かり合えないから、それを分かり合う。<『機動戦士ガンダム』シャアとハマーンのニュータイプ因果論>

CS放送のアニマックスで『機動戦士ガンダムZZ』の全話放送があったので、自分の中での『ZZ』を整理しようと思って書いた記事。

『ZZ』のためにまとめた内容ですが、結局のところ『機動戦士ガンダム』から『機動戦士ガンダムZZ』までを範囲とした「ニュータイプとその因果の中心にいたシャア・アズナブルの話」になっています。

ホワーイ!(出川哲朗) 『ZZ』のシャアなんて、クイズしか出してないだろ古い地球人!


と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、元々『ZZ』にはシャアの出演予定がありました。
しかし映画『逆襲のシャア』製作決定に伴い、『ZZ』はシャア不在の物語となってしまいました。
『ZZ』を整理するなら、この「見えざるシャア」について考えるのが面白いと私は思います。
あと古い地球人なのは事実なので、そっちの指摘は受け入れます。
(この記事もすでに古い地球人がいくつも。そしてここからも)

『ZZ』については、これ以前から少しずつ準備稿的に書いた記事がありますので、順番に読んでいただくと、問題意識とどう整理したかの流れが分かりやすいかも知れません。

『ZZ』記事(1)
だから少女は、毎度コントロールされる。<富野アニメ 洗脳少女の系譜>

『ZZ』記事(2)
【2011年記事まとめ】好きあう真似事や傷を舐めあう道化芝居でもいいじゃない。だってにんげんだもの。

『ZZ』記事(3)
僕達は分かり合えないから、それを分かり合う。<『機動戦士ガンダム』シャアとハマーンのニュータイプ因果論>

『機動戦士ガンダム』系の記事は当ブログの主力なんですが、主力記事が1つとか本当に自殺行為だネ!

『戦闘メカ ザブングル』30周年


惑星ゾラ開発委員会(今だと制作委員会の名前にしか見えない)


戦闘メカ ザブングル DVD-BOX PART1戦闘メカ ザブングル DVD-BOX PART1
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小滝進、横尾まり 他

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2012年は『戦闘メカ ザブングル』30周年。それを記念し、いくつか記事を書きました。
今年書いた記事の実に40%が『ザブングル』記事ということになるわけです。
では渾身の2記事ご覧ください。

※模範的ツッコミ「40%って、たった2記事じゃねーか!これはまるで……あれが、あれじゃねーか!」(三村マサカズ)

ブルーストーン経済によるシビリアンコントロール<『戦闘メカ ザブングル』惑星ゾラ開発史>

『ザブングル記録全集』に寄せた富野監督の寄稿文を手がかりに、『戦闘メカ ザブングル』の舞台である「惑星ゾラ」が生まれるまでを追っています。

「惑星ゾラ」は支配階級イノセントによってつくられた世界です。この星のルールやシステムは全て、シビリアンによって与えられたものです。

それをメタ的に見れば、ロボットアニメが成立する世界になるように、富野由悠季が惑星環境と整えたということになります。はたしてロボットアニメをやれる世界とはどういうものなのか?その答えを知りたい方は、ぜひ記事をご覧ください。続きはWebで!最初からWebだけど!

ジロン・アモスの持論に基づくダブルスタンダード<『戦闘メカ ザブングル』のイノセント・ワールド>

上のブルーストーン経済記事の続編というか、補遺拾遺のような記事。

主人公ジロンは三日限りの掟を破るのと同時に、都合よく掟を利用している。つまりダブルスタンダード。
そこに単にルールの破壊者ではないジロン・アモスの特異性を見る……いや、これ内容を大分盛ってるな。
実際は、3つぐらいの話に分かれています。

さて来年2013年は、自動的に『聖戦士ダンバイン』が30周年になるわけですね。
せっかくだから『ザブングル』のように何か書きたいけれど、さてどうしようか。
『ダンバイン』については、すでにいちばん書きたいことは書いてしまった観があるけれど。

映画『おおかみこどもの雨と雪』


雨は夜更けすぎに、犬(狼)へと変わるだろう


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宮崎あおい、大沢たかお 他

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おお、神は山にいまし すべてこの世は事もなし<映画『おおかみこどもの雨と雪』鑑賞メモ>

前作『サマーウォーズ』とは違い、シンプルな構成をとっているがゆえに細田守の演出を堪能できる映画。

前作ほどではないが、お話という意味では今回も色々問題点があり、批判するのはたやすい作品。
だが私はそれを前提としても『時をかける少女』『サマーウォーズ』より良い映画だと思っています。

私はフィクションを評価するとき、プラスとマイナスを相殺させません。
プラス点の大きさが問題で、そこが大きいならば(ひとまず)良い作品だと思います。
大したマイナスが無くとも、面白さの大きさが小さいものはあまり興味の対象になりません。
だから作品に点数をつけようと思ったことがない(つけられないともいう)。

ネットでの賛否も真っ二つに割れている印象があるが、そうなっても仕方ない部分は確かにある。
ただ、視聴と感想をアウトソーシングして「あー、そういう作品か。やっぱり見なくて正解だったな」みたいなコメントをするのではなく、できれば自分の目でどういう映画かを確かめてほしいと思いますね。

実質その機会は、いつかは知りませんが金曜ロードショーになるでしょう。その時が楽しみです。

ゲーム系のネタ・アイデアなど


ナディア「おはよー!森の動物たちー!」(動物たち完全無視)


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Windows

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『スカイリム』と「やさしい世界」と「家計簿アプリ」<ゲームアイデア・ネタまとめ>

ゲームのプレイは全然してないのですが、ゲーム系の記事をたまに書きます。2012年も1本書きました。
かなりいくつものネタをまとめていますので、目次として内容を書きだしてみると、

・『スカイリム』のスカイ無理な話
・とびだせ!やさしさの森脱出ゲーム(妄想)
・宇宙船のエネルギーコントロールゲーム(妄想)
・逆襲のシャア×ソーシャルゲーム(妄想)
・∀ガンダム×ソーシャルゲーム(妄想)
・家計簿アプリ「マイナスをプラスに」(妄想)


ということで、ほぼ全て妄想の、存在すらしていないゲームの話ですね。
私にとってゲームとは脳内ハードで動作するものであることが分かります。
このお品書きでピンと来た方は、もしかすると脳内ハードに互換性があるかも知れませんので、一度ご覧になっていただき「このトラックは再生できません」とか怒られてみてください。



2012年の記事は以上です。

5本しか記事がないので、例年に比べてひときわボリュームが少なく思えますね。
そこで2012年のアニメの中からひとくち感想をお送りします。
基本見た作品ですが、見てなくても言いたいものは言います。

『Another』


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高森奈津美、阿部 敦 他

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今後、何か人生でつらいことに出会う度に「Anotherなら死んでた」(生きてるから何とかなる)を胸に強く行きていこうと思います。

『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』


探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕【1】 [DVD]探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕【1】 [DVD]
(2012/03/21)
三森すずこ、徳井青空 他

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第一話が大変すばらしかったような覚えがあるけど、もう記憶が定かではない。

『銀河へキックオフ!!』


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(2013/02/20)
小林ゆう、中津真莉子 他

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まさるちゃん(監督)の放任主義にやきもきしながら、普通に楽しんでいたアニメ。

『じょしらく』


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(2012/09/26)
佐倉綾音、山本希望 他

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最終話の宇座亭ウザンヌちゃんがうざすばらしかった。あとは、女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない会話を楽しみました。(つまんねーこと書くなよ!)

『ももへの手紙』


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(2012/10/26)
美山加恋、優香 他

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見てないのですが、『ももへの手紙』と聞いて思いつくことは、ひとつしかない。

『人狼』の沖浦監督からのお便り。「瀬戸内の小さな島の港町『汐島』を舞台に妖怪達との奇妙は交流を通して成長するハートフルファンタジーアニメです」次の戦いの舞台は瀬戸内の妖怪か!……って沖浦、それはお前の新作だろ。
次回、魁!男塾『遠すぎた橋 田沢 松尾 瀬戸内海に死す』…そこんとこ、よろしく。


『GOTHICMADE ゴティックメード-花の詩女-』


花の詩女 ゴティックメード オリジナル・サウンドトラック花の詩女 ゴティックメード オリジナル・サウンドトラック
(2012/10/31)
音楽:長岡成貢 歌:川村万梨阿

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この映画の制作の間、連載が停まったことに対するF.S.Sファン(永野護パトロン)の暴動を抑えるただひとつの方法は、この映画を「年表のどこか」にねじこむこと(巻末年表もこっそり改訂)。

と、いうようなことをTwitterでお話してたんですが、さすが……永野護……。信者の精神コントロールに一分の無駄もない……。

『ソードアート・オンライン』


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(2013/02/27)
松岡禎丞、戸松遥 他

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第一部終わりの、主人公がオンラインゲーム世界から現実に戻ってきた回を見たら、点滴引きずって光の中へ歩いていくエンディングだったのがすばらしすぎた。

第二部がはじまると、主人公のことが大好きな巨乳の妹が、実は都合よくいとこだったりして……ははーん、これまだゲーム世界だな。次回、ヒロインの婚約者をソードスキルで刺して逮捕→死刑執行されて、また現実で目覚め、また点滴引きずって光の中へ歩いていくところで二部ENDだな。

と思っていたら、そんなことはなかったぜ!
天丼で構わないので、二、三話に1回は点滴引きずって光の中へ歩いていくエンディングを見せてくれたらもっとすばらしい作品になっていたのではと思います。

『ガールズ&パンツァー』


ガールズ&パンツァー (初回限定生産) 1 [Blu-ray]ガールズ&パンツァー (初回限定生産) 1 [Blu-ray]
(2012/12/21)
渕上舞、茅野愛衣 他

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楽しい戦車道アニメ。ジャンル的には『咲-Saki-』と同種ですね。ひとつ大きな嘘をつくタイプ。
そういえば、咲さんにも戦車乗ってほしいなあ。
咲「ファイエル!ファイエル!もいっこファイエル!砲撃って楽しいね!(笑顔)」

戦車での団体戦という必然上、大量の少女が動員されるわけですが、基本的にキャラ紹介をカットしたところがすばらしいと思っています。
もちろん、ちゃんと戦車戦メインにしようと思ったら、そんな尺が無いからですが、主人公チームだけある程度、掘り下げただけで、あとは全てカットしてとにかく戦車に乗せている。
1人1人のキャラではなく、戦車1台=1キャラクターとしているのはすばらしいと思う。

例えば歴女チームは、歴女の戦車ということが戦車外装も含めて分かればよく、個々のキャラクターがどういう少女か(この場合、どういう歴女か)というのは理解する必要がない。
もちろん、熱心なファンは個々のキャラクターの名前や特徴を理解して楽しめばいいが、それはあくまで楽しみであって、物語を理解する上で必須なものにしていない。

これが2クールあれば、セオリー的にキャラ紹介を増やしたり(仲間集めなど)、各チームの主役回を用意したりしたのかも知れない。
1クールで、戦車戦を目いっぱいやるためのシリーズ構成だと思うけれど、その制約が好ましい結果を生むことになっているのだと思う。

ということで『ガールズ&パンツァー』は大体見るべきものは見つという感じなんですが、あとはゼロ距離に接近した戦車同士が砲塔を砲塔でさばいてお互いの射線をずらし、砲撃をかわしあうガン=カタが見たい。
いや、この場合、パン=カタと呼んだ方がいいのだろうか?

ガン=カタは個人で行うものだが、パン=カタは複数人の搭乗者が一心同体少女隊となり、1台の戦車を自由自在に動かす連携があってこそ成立する高度な「機甲術」(パンツァークンスト)である。いや、そういう意味じゃないパンツァークンストは。

だが発勁のように、打撃力は並でも装甲に勁を通すような射撃ができたら、小口径の戦車でも勝ち目が……。いや、そういう意味じゃないパンツァークンストは。



以上です。

今年は水島努監督作品ばっかり見てた気がします。来年の活躍も期待したいですね。
私も来年は水島監督を見習って、もう少し精力的にいろいろがんばろうと思います(皇潤を飲みながら)。

それでは皆さま、よいお年を。

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