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木村拓哉「ユキ!ちょっ、待てよ!……ぶっちゃけ、俺じゃダメか?」

でおなじみ、絶賛公開中のSPACE BATTLESHIP ヤマトは、もちろん『宇宙戦艦ヤマト』を実写映画化した作品です。
ヤマトの目的地は、地球から148,000光年離れた惑星イスカンダル。

『宇宙戦艦ヤマト』の基本的な枠組みは、天竺(インド)にありがたいお経を取りにいく『西遊記』がもとになっているそうですが、ヤマト乗組員の諸君にとっての天竺――「イスカンダル」という名前には、どういう意味があるのでしょう?

「イスカンダル」とは、いわゆるアレクサンドロス3世、わかりやすくいうとアレキサンダー大王のことです。

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アレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)
アレクサンドロス3世(紀元前356年7月? - 紀元前323年6月10日、在位紀元前336年 - 紀元前323年)はアルゲアデス朝のマケドニア王、コリント同盟の盟主、エジプトのファラオを兼ねた人物。
20歳の若さでマケドニア王を継承したあとは「東方遠征」でペルシア、エジプト、インドにも侵攻して大帝国をつくった。いわば逆『西遊記』の人。ヘレニズム文化とセットで教科書でもおなじみ。
(詳細は、Wikipedia「アレクサンドロス3世」でどうぞ)


「アレクサンドロス」の名前は、世界中に広がり、アラビア語・ペルシア語では「イスカンダル」と呼ばれます。
インドにも、この「イスカンダル」の名で伝わったそうで、『ヤマト』は、イスカンダル→インド=天竺という変換で『西遊記』とつなげた、ということになるでしょうか。

ちなみに、インドに伝わった「イスカンダル」は、ヒンドゥー教に入って、「スカンダ」という神様になります。
最高神シヴァの次男にして、軍神インドラに替わって新たな神軍の最高指揮官となるといったあたりに、アレクサンドロスの面影を少し感じたりもできますね。
この「スカンダ」は、仏教に入ると「韋駄天」という神様になります。仏教界の「ぴの」こと、足の速いことの例えに使われることで有名な神様です。
東方遠征をしたアレクサンドロス大王が、ペルシア→インド(ヒンドゥー教)→中国(仏教) と渡ってきて、極東の日本に「韋駄天」として上陸した、と考えると面白いですね。

こうしてみると「アレクサンドロス」という名前を、英雄の名にあやかる人々が伝え、変化しながら世界中に広がり、その版図を広げていったことがよくわかります。

民の守護者アレクサンドロス


そもそも「アレクサンドロス」とは、どういった意味の名前なのでしょうか?

手元にある『世界人名ものがたり』を見ると、こうあります。

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アレクサンドロス(Alexandros)
Alex-(守護者)と-andros(人民)からなるこの名の原義は「民の守護者」です。
Alex-は、ギリシャ語alexein(守護する)が語源であり、ギリシャ語logos(ロゴス、言葉)やラテン語lex(法)と同じく、印欧祖語*leg-(to speak)に由来する言葉です。ロゴスが、キリスト教では、神の言葉であり、神であり、宇宙の創造者であることをみても、Alex-がその根底において、「支配者」とか「秩序の創造者」を意味することがわかります。


Alex-(守護者)+-andros(人民)=Alexandros(民の守護者)

なんとも、勇敢な戦闘指揮官や偉大なる王にふさわしい名前です。

もちろん、アレクサンドロスという名前は、アレクサンドロス3世(アレクサンダー大王)だけのものではありませんが、この名が世界中で愛されるようになったのは、間違いなくこの偉大なる王のためでしょう。

「アレクサンドロス」のバリエーション(サッカー選手版)


「アレクサンドロス」が、アラビア・ペルシア語で「イスカンダル」に変化していったように、その名は世界各地で変化しつつ愛されています。

この記事では「アレクサンドロス」という名前のバリエーションを、サッカー選手の名前を例に紹介したいと思います。

サッカー選手を例にとるのは、私がワールドサッカーが好きだからということに尽きるのですが、世界中の選手を見ることができるサッカーは、人名的にもバリエーションに飛んでおり、サンプルとしては良い切り口になるのではないかと思います。
また、非常に人気のある人名だからなのでしょうが、サッカーファンならずとも知ってるような有名選手に「アレクサンドロス」が実は多いのですね。

さらにいえば、陣形(フォーメーション)があって、リアルタイムで集団戦闘を行うサッカーは「戦争」のイメージとかなり相性よく重なります。
「皇帝」「将軍」「闘将」といったあだ名からからも分かるとおり、偉大な選手というのは、集団を統率するリーダーに例えられることも多かったりしますので、偉大な選手たちに、戦争に滅法強かった偉大な王の面影を見てみるのも悪くないと思います。

では、世界各地のアレクサンドロスを巡る旅にでかけましょう。
※あくまで、日本語の仮名表記に置き換えたものをベースにしています。

アレッサンドロ(Alessandro)


「アレクサンドロス」は、イタリアでは「アレッサンドロ」に変化します。
アレッサンドロとして、アレクサンドロスの名を受け継ぐ、有名なサッカー選手を紹介しましょう。

アレッサンドロ・デル・ピエロ


Del_Piero
イタリア・セリエA、ユヴェントスのシンボル。ポジションはセカンドトップ。
サッカー全く知らない人に「これは攻める人?守る人?」と聞かれる感じで答えると、攻める人で、さらに点もいっぱい取る人です。
奥様の名前は、ロザリー。…だと、アレッサンドロ・デスピサロになるのですが、残念ながらソニアさんというそうです。

プレイ動画でも貼っておくのでスーパープレイを堪能してください。


アレッサンドロ・ネスタ


nesta
デル・ピエロが攻めるほうのアレッサンドロなら、こちらは守るほうのアレッサンドロ。
元イタリア代表。ACミラン所属。ポジションはDF。
世界有数のディフェンダー(守護者)ですが、最近はケガが多いのが残念ですね。

アレッサンドロ・コスタクルタ


ネスタより前の世代のACミランを代表するディフェンダー。あだ名はビリー。
こす太くる太、と書くと昭和の漫才コンビみたいでいい感じになります。
芸名は「ゆく年こす太くる太」でいいんじゃないかな。師走にぴったりのベテラン、こす太くる太師匠です。

アレクサンドル


「アレクサンドル」はフランス、ロシア、ルーマニアなどで使われている名前です。

アレクサンドル・モストヴォイ


Mostovoi
個人的には「アレクサンダー・モストボイ」という表記の方が親しみがありますが、アレクサンドルの方がロシアでの呼び方に近いことになりますね。
スペインリーグ、セルタのツァーリ(皇帝)。
同じロシア人の選手のカルピンとはセルタでホットラインを組み、「ロシアンコネクション」と呼ばれて活躍しました。ちなみにカルピンは、マ・クベみたいな髪型がステキです。

ロシアでのアレクサンドロスという名前の人気には、ウラジーミル大公アレクサンドル・ネフスキーの影響もあるようです。彼は中世ロシアの英雄として讃えられている人物です。
詳しくは知らないので、詳しくはWikipediaでも参照のこと。

アレクサンドロスとアレクサンドル、ロシアでは2人の英雄にあやかる名前になっているようですね。

アレクサンドル・フレブ


Hleb3
ベラルーシ、ミンスク出身のサッカー選手。プレミアリーグ・バーミンガム・シティ所属。
ベラルーシは、ソビエト連邦より独立した国なので「アレクサンドル」を使っているようですね。
ドイツ・ブンデスリーガのシュトゥットガルトで活躍したあと、イングランド・プレミアリーグのアーセナルに移籍し、活躍しました。

アレクサンドル・ソング


カメルーン・ドゥアラ出身。ポジションはMF。アフリカ人のアレクサンドロスということになりますね。
フレブとは、アーセナルでチームメイトの時期もありましたので、そのときは、2人のアレクサンドルが在籍したことになります。

アレクサンダル(アレクサンデル)


クロアチア、セルビア、マケドニア共和国、ブルガリアなど南スラヴ人に見られる名前だそうです。歩くサンダル。
サッカー選手はいることはいるのですが、ここに並べるぐらいに有名な選手は見つからず。

アレクサンデル・ヴェンツェル


ハンガリー出身のスロバキア人サッカー選手。ポジションはゴールキーパー。チェコスロバキア代表として25試合に出場した。
1944年生で、2010年現在66歳ということで、さすがに存じ上げませんが、ハンガリー人のヴェンツェルだ、と思って。『マヴァール年代記』的に。

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アレハンドロ


スペインではアレハンドロ。
探しましたが、意外とスペインでは見つからず。南米、特にスペインの植民地であったアルゼンチンの選手に多く見つかります。ただ有名選手の場合、ファーストネームでないことが多いのですが、この際それでも紹介します。

ハビエル・アレハンドロ・マスチェラーノ


Mascherano
アルゼンチン出身。駒沢大学。内野手。プレミアリーグのリバプールで活躍し、現在FCバルセロナ。
アルゼンチン代表でも活躍し、南アフリカ大会ではディエゴ・マラドーナ監督にキャプテンに指名されました。

アルバロ・アレハンドロ・レコバ・リベロ


ウルグアイ出身のファンタジスタ。イタリア、インテルなどで活躍しました。
東アジア人のような顔立ちをしていることから、チーノ(el chino = 中国人)の愛称があります。
スペシャルな左足の持ち主でしたが、現在は現役を引退しています。

あと『機動戦士ガンダム00』にも、アレサンドロさん出てましたね。そういえば。

アレクサンダー(アレキサンダー)


英語圏、ドイツ語圏において使用される名前。日本では、アレクサンダー、アレキサンダーはわりと馴染みのある呼び方ですね。ファイナルファンタジーにも、アレキサンダーで登場していました。
ひとり(後述)をのぞいて、そこまで大物はいない感じ。なのであっさり風味。

アレクサンダー・バウムヨハン


ドイツ出身のMF。姓名あわせてかっこいい。さすがドイツ人。
現在シャルケ04所属ですので、日本代表内田篤人のチームメイトということになりますね。

アレクサンダー・ツィックラー


ドイツ出身のフォワード。バイエルンで活躍。というかケガ方面で主に活躍。

アレクサンダー・マニンガー


オーストリア出身のゴールキーパー。あだ名は「ゼット」。口癖は「やりやがったな、こんちくしょう!」

アレシャンドレ


ポルトガル語圏での名前。南米でブラジルだけがポルトガル語圏なので、ブラジルのサッカー選手につけられる名前ということにもなります。

アレシャンドレ・ロドリゲス・ダ・シウヴァ(アレシャンドレ・パト)


250px-Pato_Emirates_Cup_2010.jpg
ブラジル出身。ACミランに所属のフォワード。長い名前ですが、あだ名の「パト」で呼ばれます。
17歳でクラブワールドカップに出場し、日本でプレイしたのでそれで覚えている人もいるかも知れません。
『西部警察』における舘ひろしに相当し、団長(渡哲也)に「パト!」と奴隷のように働かされるのです(これをパトレイバーと言います)。

ブラジルはアレッサンドロもよく使われているそうで、われわれに身近なブラジル人アレッサンドロといえば彼でしょう。

三都主アレサンドロ


日本代表のアレクサンドロス。ブラジル生まれHIPHOP育ち。サッカー上手いやつはだいたい友達。
純粋な日本人でのアレクサンドロスというと、やはり荒木三太夫(『龍馬におまかせ』)になってしまうのでしょうか。

イスカンダル


冒頭で紹介したとおり、アラビア語・ペルシア語での呼び名。
この名前を持つ選手もいろいろいるみたいなんですが、誰もが知ってる有名選手というのは残念ながらいないようです。チャンスです。今なら、イスカンダルといえば彼、と呼ばれることも可能な狙い目物件です。

アレックス


「アレックス」は、「アレクサンドロス」に由来する名前の短縮型なので、ここまでに登場した選手たちの多くの愛称でもあるのですが、サッカー界でアレックスといえば、なんといってもこの方です。

サー・アレックス・ファーガソン


alex
本名アレクサンダー・チャップマン・ファーガソン。
スコットランド出身で、マンチェスター・ユナイテッドの監督。
ナイトに叙勲されたことにより「サー」をつけて呼ばれ、愛称は「ファギー」。あだ名は「ヘアードライヤー」(気が短く、真っ赤に激怒するため)。
20年以上、マンチェスター・ユナイテッドの監督をつとめており、まさに「ディビット・ベッカムは、わしが育てた」の人。
強烈な父性をもつサッカー界の名物監督。

あとは、プレミアリーグ・チェルシーに、アレックス(ブラジル出身。DF)がいます。

ガンダムファンには、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する「ガンダムNT-1」の愛称ガンダム・アレックスが、なじみ深いでしょうか。
これをガンダム・アレクサンドロスと考えると、いろいろ他のバリエーションが考えれそう。ガンダム・パルメニオンとかガンダム・プトレマイオスとか。…プトレマイオス?
ガンダムでプトレマイオスって、どこかで聞いたな、と思って検索したら、『機動戦士ガンダム00』に出てくる味方の旗艦でした。

個人的には「アレックス」といえば、セガが誇る人気マスコットキャラクター「アレックスキッド」です。

一般的な略称はアレク。フルネームは「アレックス・キッド・オサール」で、これは「オサール家の王子」を意味している。アリエス星という惑星に住んでおり、マウンテン山で「ブロッ拳」という奥義の鍛錬に励んでいた。好きなものはおにぎり。(Wikipedia「アレックスキッド」より)


おもしろプロフィールなので、もう何もいじりようがない。

アレキサンドリア(アレクサンドリア)


この名は、都市の名前としての方が有名ですね。
王の名を冠されたこの都市は、世界各地につくられたそうですが、もっとも有名なのはエジプトのアレクサンドリアでしょう。
アレクサンドリア図書館といえば、『Civilization(シヴィライゼーション)』プレイヤーにはその恩恵はおなじみですし、マスカット・オブ・アレキサンドリアといえば、みんな大好きぶどうの品種、愛してマスカットになります。

ガンダムファンは『機動戦士Zガンダム』に出てきた、宇宙戦艦を連想するのではないでしょうか。
ティターンズの足利義満こと、ジャマイカン少佐がダニンガンしてた戦艦です。

人名にも使われているようですが、有名選手はいない模様。
スコットランド出身のスコット・カスバート選手は、アレキサンドリア出身みたいです。彼はセルティックに所属していたこともあって、中村俊輔とも同時期に所属してたみたい。

アレキサンドリア・ミート


meet
超人界一の知将こと、閉門クラッシャーこと、アレキサンドリア・ミートです。
はちゃめちゃいそがしスーパーヒーローをお目付け役として支え続けます。
有名なサッカー選手見つからなかったので、ミート兄さんにオチ担当をお願いしました。
今、Wikipedia見たら、家系図が載ってたんだけど、アレキサンドリアは姓なんだね。ミートが名前で。
サッカー選手じゃない上に、名前でもないや。王子!王子ー!(松島みのり声で)

まとめ


というわけで、「アレクサンドロス」の系譜と題して、サッカー選手を例に世界各地での名前の変化を見てみました。いかがだったでしょうか。
デルピエロや三都主アレサンドロあたりは、サッカーに興味が無い人でも知ってるんじゃないでしょうか。
一応、サッカー知らない人でも楽しめるように工夫(悪ノリともいう)してみたつもりです。
サッカーファンの方には開き直るその態度が気に入らないかも知れませんが、大目に見ていただければ幸いです。
また「この有名選手がいない!」というのがあれば教えていただければ善処したいと思います。

今回はサッカー選手ということで、省略しましたが「アレクサンドラ」など、女性名でも広く使われているので、いかに人気のある名前かということがわかります。ガンダムとも結構関わりがあったりもして。
英雄の名前にあやかって、自分の子どもに名付けるという親心が、ここに紹介したように、サッカー界だけでも多くのすばらしい「アレクサンドロス」を今も生み続けているわけです。
サッカー界にすばらしい「アレクサンドロス」が登場したら、ここに付け加えていきたいですね。

現代の日本ですと、歴史上の英雄というよりも、マンガやアニメの人気キャラクターの方が影響力が強いんでしょうね。それは後世でなんと分析されるのでしょうか。さて。
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壮絶なる

 選手名オナニー楽しかったです(笑)ここまでやり倒せる所が素敵ですね!

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