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うおんちっと! うおんちっと!

と、私の中のゴースト(ベムベムハンターこてんぐテン丸の意)が囁くので、『アンジェリーナ・ジョリー主演最大ヒット作』という身もフタもない宣伝展開をされている映画「WANTED」を先行ロードショーで見てきました。

ステキなトレーラーはこちら。未見の方はぜひ。(CMいっぱいしてますが)


正式には公開したばかりなので、意味深な言葉で、核心に迫らないようにネタバレ無しでがんばりたいと思います。………と、決意して書き始めましたが、やっぱ無理でした(笑)。ダメ。無理。
そこで「ウソをいっぱい混ぜる事でどれが真実なのか分からない」→「どれがホントで、どいつがウソで。俺がお前で、お前が俺で」ということにさせていただきます。
結果、このエントリは「ウソ、大げさ、まぎらわしい」にまみれていますので、ご了承ください。
真実は君自身の目で確かめてくれよな!(ファミコン時代のRPG攻略本)

■かんたんな「WANTED」あらすじ

主人公ウェスリー・ギブソンは、顧客管理担当の冴えないサラリーマン。
恋人は同僚の友人バリーに寝取られてるし、女性上司には毎日ガミガミ言われてる。口癖は「すみません(I'm sorry)」と「お醤油かしてください」
そんなある日、美人の暗殺者フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)に命を助けられたところから、彼の運命が動き始める。
なんでも生後7日で生き別れた父が、実はスゴ腕の暗殺者だったが先日殺された。お前も暗殺者の素質があるからなりんしゃい、ということらしい。
ウェスリーさんはサラリーマンから暗殺者へ転職することに決め、ジョリー姐さんについて暗殺組織"フラタニティ"へ。
ジョリー姐さんにいきなり「いただきマンモス!」とエレキベースで殴られると、ウェスリーさんの頭に角が!暗殺者としての力が目覚めはじめる。
ついにCMでおなじみの弾道曲げ撃ちも会得し、一人前の暗殺者となったウェスリーさんは、父のカタキであるメディカルメカニカの暗殺者「クロス」と戦うのだった。


こんな感じの映画です。
ジョリー姐さんは、主人公の師匠にして同僚の先輩暗殺者ということになりますね。メインキャストですけど、主役ではないです。



キレイに起承転結の映画です。エピソードも4つ。

[起] オープニング~暗殺組織"フラタニティ"へ。
ジョリー姐さんとの出会い、日常との決別


[承] 暗殺者修行
暗殺組織"フラタニティ"の紹介と、どM修行。


[転] 父のカタキ、暗殺者「クロス」との対決
列車を舞台に、暗殺者同士のバトル。


[結] 暗殺組織"フラタニティ"全滅まつり
果たしてウェスリーさんの運命は!


それでは、各パートでのオモシロポイントをいじれるだけいじっていきましょう。



[起] オープニング~暗殺組織"フラタニティ"へ。
ジョリー姐さんとの出会い、日常との決別


つまらない日常
しがないサラリーマンからはじまり、非日常へ踏み出すのはマトリックスパターン。
隠れて主人公の恋人を寝取りながら友達面する親友バリーと、ふくよかなメガトンボディを持った拒食症の女上司。つまならい日常の象徴であり、主人公がひとたび非日常へ踏み出せば、二度と出さないようなキャラクターですが、実はこの映画ではこの2人を最後までとことん使い倒します。ラストシーンにもこの2人が登場するなんて私は最初想像してませんでした。

ジョリー姐さんが、車でウェスリーを回収するシーンのが実写版Gun Smith Catsでよかった(ガンスミが、こういう映画のマンガ化なんですけども)。

日常との決別
そして何より、ウェスリーさんが会社をお辞めになるシーンがすばらしかった。
拒食症の嫌われ女上司にネチネチ問い詰められたウェスリーさんはついに日常を捨てることを決意。
「くたばっちまえ!」と言い放つ(ここまでの一連の台詞にも愛があふれていてすばらしい)。
呆然とする女上司。キーボードだけを抱え、去っていくウェスリーさん。

それを見て「お前は最高だ!」と喝采をあげる同僚バリーへ、ハイタッチ代わりのキーボードフルスイング。
バリーの顔面にヒットして砕けるキーボード。飛び散るキーを目で追うと………「F」「U」「C」「K」「Y」「O」「U」。

これは「O」「M」「O」「R」「O」「I」。(他にも文字遊びがいくつかあり)
このシーンで、私はこの映画に忘れないKOI-GOKOROを抱きました。
場面としてはごく平凡な日常への決別シーンなんですが、見せ方が楽しければそれでも全然大丈夫なんだ、ということを改めて思い知らされたのです。



[承] 暗殺者修行
暗殺組織"フラタニティ"の紹介と、どM修行。


暗殺組織"フラタニティ"
"フラタニティ"は、古代ギリシャの時代より1000年以上も続く暗殺集団。
殺すべき人物の「神託」を受け、神に代わって"運命の意志"として、暗殺を実践してきた。
その「神託」が面白い。機織機が編んだ布の織り目を暗号として、二進法で読み解くと、殺すべき人物名が浮かび上がるというしくみ。コンピュータ(機械)がランダムで決めた相手を「神託」として殺しているような感じ。

父のカタキである暗殺者「クロス」を倒すには、ウェスリーさんも暗殺者にならなければいけません。
"フラタニティ"のリーダー、スローン(モーガン・フリーマン)は、「クロス」を倒すには、ウェスリーで無ければいけない、と説きます。
私は見ててここで引っかかり「なぜウェスリーなのか理由の説明はしないのか?」と疑問に思っってしまいましたが、実はここちゃんと伏線でした。

暗殺者どM修行
さて修行シーンといえば、話題にもなっていたジョリー姐さんにメリケンサックでガスガス殴られる主人公。
「どうしてココに来た」と問われ、どう答えても殴られる。こんな命を賭けた大喜利見たことない。山田君にも座布団の枚数分殴られる始末。
当然、血まみれで失神。でも"フラタニティ"秘伝の回復風呂につかると、すっかり元通り。かくして殴られて風呂、風呂上がりに殴られ、という無限のドMサイクルが完成。
瀕死状態から何度も回復するウェスリーさんの戦闘力はいつのまにか、ザーボンさん、ドドリアさんを越えるほどに。

銃弾曲げ撃ちのメカニズム
このパートでの見ものは、CMでもおなじみ、弾丸ねじ曲げ撃ち、カーブ撃ちの修行。
早速、曲げ撃ちのお手本を見せてくれるモーガン・フリーマンが、その秘密を教えてくれた。

「拳銃の弾は真っ直ぐ飛ぶものだと知っているから真っ直ぐ飛ぶ。だがそれを知らなかったらどうなる?」(みたいなこと言ってました)

ははーん、分かったぞ!要は『気持ち次第』だってことだな!
理屈とかは特になかったです(あっても見せない)。精神が物理を支配できるので、つまり気持ちです。気持ちを弾道に載せるのが大事なのです。「コブラ」のサイコガンなのです。

でも「WANTED」のいいところは、それをするために曲げ撃ちする時に腕を振りながら撃つところ。
ただ曲げて撃つのではなく、腕を振りながら撃って、弾道を曲げるのです。
「いや、腕振ったからって、銃弾がカーブするのと関係ないだろ」という人は、弾道ではなく心が捻じ曲がっています。精神で弾を曲げるということが分かっていません。
あのね、私、銃撃ったことないんですけど、いや、無いからこそ固定観念なく思うのですが、きっと「腕振って撃ったら曲がる」んじゃないしょうか。それぐらい「腕の振りって……いるかな?……いるよな!」と思わせる、何とも言われぬ説得力がありました。
私は劇場を出るとき、すっかり腕の振りに疑問を持たなくなり、読売巨人軍の斎藤雅樹投手(全盛期)だったら、恐らく修行なしで曲げ撃ちできるよな、と考えながら家路につくほどでした。

一方、巨人の斎藤とは違い、なかなか上手く曲げ撃ちができないウェスリーさん。
「曲がる」という気持ちが足りない。キモチ!キモチ!キモチで負けてるよ!(ラモス瑠偉)
しかし、卒業試験。ジョリー姐さんが的の正面に立つ。曲げて的に当てないとジョリー姐さんが死ぬ。そんな「鉄拳チンミ」的シチュエーションで見事、一級暗殺士合格。さすが君にもできる資格のユーキャン。詳しくは明日の朝刊の折込みチラシをご覧ください。

私の胸の鍵を壊して逃げていったアイツ
この辺りで、ウェスリーさんが自宅へ父の形見の銃を取りに戻る場面があるのです。
久しぶりに自宅に戻ると、すでに恋人と親友バリーが同棲しているのでした。ウェスリーさんに罵詈雑言を浴びせる恋人。
そこで登場するジョリー姐さんが「あんちくしょうに逢ったら、ただでは置いておかない。私の腕にかかえて、くちづけ責めにあわせる」感じで実に良かった。

あとウェスリーさん自体もピンクレディーの「ウォンテッド」で考えてもいいと思います。

ある時、冴えないサラリーマン、ある時、スゴ腕暗殺者、ある時、炎の復讐者、あいつはあいつは大重体。(殴られすぎです)



[転] 父のカタキ、暗殺者「クロス」との対決
列車を舞台に、暗殺者同士のバトル。


いっちょまえの人殺しになったウェスリーさんは、父のカタキ「クロス」との戦いに挑みます。
チャリングクロス駅で列車に乗って、ギリシャ神話のようにまぶしいクロス(聖衣)まとって、列車内で壮絶なバトル。はじける小宇宙(コスモ)は宇宙創世のビッグバン級。巻き込まれた乗客全滅。
お互い弾丸を曲げるので、弾丸と弾丸が中央でぶつかって相殺され、なかなか決着はつきません。さすがだね!(もう洗脳されているので疑問は何も感じません)
くそう。面白い。ガン=カタ使いなども含めて、変態銃使い最強決定戦をやってほしい。

ここで物語は急展開します。



[結] 暗殺組織"フラタニティ"全滅まつり
果たしてウェスリーさんの運命は!


ここはさすがにどう書いてもネタバレ、すなわちBAD COMMUNICATIONになってしまうと思うので、要点だけ並べます。

とりあえず壮絶なアクションといい、ジョリー姐さんの弾丸に込められた"GOOD BYE"といい、それが描く美しい軌跡といい、良い落とし方だと思います。
続編を作ることなど考えないまとめ方がすばらしかったです(と思ってたら、続編決定らしい)。
個人的には、ウェスリーがジョリー姐さんの方を1度振り向く「だけ」。というのが、いいなと思いました。全くウェットでなくて。
この映画は、ジョリー姐さんとの関係ですらウェットにしないので、暗殺される側の言い分や背景、巻き添えにされる一般市民(彼らを救うために暗殺してるはずなんですが)などの描写も割り切って省略してますが、それもまたよし。
そして最後の最後に、オープニングと同じシーンを入れて、さらにそこに親友バリーと女上司もからめるという、面白ければとにかく入れようという、足し算発想、私は大好きです。



まとめ
映画の完成度などは「ダークナイト」(私は未見)なんかの方が全然高いんだろうと思いますが、腕の振りで弾丸を曲げるような勢いとユーモアたっぷりの暗殺者皆殺し映画です。
CMで見せている部分が全てではありませんよ。オモシロポイントはたくさんあるので、ぜひご覧になることをオススメします。

私の中で「ウォンテッド」といえば、長らくピンクレディーとベムベムハンターこてんぐテン丸の2つを意味しましたが、そこへついに第三のウォンテッドが加わりました。
これからは、この3つを「世界三大ウォンテッド」とすることを宣言したいと思います。異議がある方は自分の足元に×(バッテン印)が無いかどうかご確認を。

関連リンク(外部):
ちなみに「WANTED」原作はアメコミだそうです。(私はもちろん未読です)
映画はかなり変えているようですので、知らなくても問題なく楽しめますが、原作は原作で非常に興味深いことを、こちらの記事で知りました。

・実は、超人的なヒーローや悪役たちは本当に存在していたのだ。
・そして1986年、スーパーヒーローとスーパーヴィラン(悪役)の間で全面戦争が起こり、後者が勝利を収めた。
・その結果、かつて超人たちが実在していたことは闇に葬られた。彼らを知っていた者はヴィランたちにより記憶を消され、その姿はコミックや映画などに残るのみである。

- とりミンチ - 『ウォンテッド』原作がかなり出来のいいメタフィクションな件

聞くだけで面白いメタさ。この世界は、1986年に悪役側が勝利してたのか!(もちろん一般市民の私はそれに気づくことも出来ませんでした)
すばらしい記事ですので、私のバカ感想に飽き飽きした方はぜひご一読を。



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